YAMAHA「MT-09 ABS」「MT-09 SP ABS」
税込価格:125万4000円(SPは144万1000円)

全長×全幅×全高:2090×820×1145mm
ホイールベース:1430mm
シート高:825mm
車両重量:193kg(SPは194kg)
上の写真は「SP」
2014年のデビュー以来、ヤマハ・MTシリーズの中核を担ってきた「MT-09」。最大の個性ともいえる水冷DOHCの3気筒エンジンは、2021年のモデルチェンジで排気量を888ccにアップした。
誕生10周年の節目を迎えた2024年モデルはマイナーチェンジを受け、装備を充実。デザインを一新し、ライディングポジションも変更されている。この新型の開発コンセプトは“The Knight Horse(騎馬)”。従来モデル以上にスポーティな仕様となった。
ライディングポジションは従来モデル比でわずかに前傾・バックステップ調に。ハンドル位置は下方へ約3.4cm、ステップ位置は後方へ約3cmかつ上方へ約1cm移されている。なおハンドルバーとステップはそれぞれ2パターンの位置調整が可能だ。クラッチレバーは新作で全14段階の位置調整が行なえる。
ポジション変更に伴って、エンジン懸架ブラケットの形状と肉厚を変更し、ボディ剛性を向上。リアフレームも新設計された。フロントサスペンションのバネレートは高められ、減衰特性もリセッティングされている。
エンジン自体に大きな変更はないが吸気音を強調するサウンドデザインが施された。従来の3本吸気ダクトに替え、新型は2本の吸気ダクトとし、高周波サウンドを演出。エアクリーナーボックスカバーには、音の響きを強調する「アコースティック・アンプリファイア・グリル」という開口部が設けられている。
ヘッドライトは新設計の小径LEDを採用。テールランプも新デザインになった。LEDウインカーには「二段階フラッシャー機能」「エマージェンシー機能」「消し忘れ機能」が追加されている。鋭いエッジの燃料タンクは、新たな製法「高意匠プレス成形」でつくられたもの。タンク容量は従来モデルから変わらず14Lだが、形状を変更したことでハンドル切れ角が従来の28度から32度へと片側4度ずつ増している。
メーターには5インチフルカラーTFTディスプレイを新採用。スマートフォンとのBluetooth接続が可能で、専用アプリを使えばナビも表示できる。ハンドルスイッチは新設計。USBタイプCの電源ソケットはシート下に備わる。
上級グレードの「SP」には専用開発されたフルアジャスタブルのKYB製フロントサスペンション、スタンダードモデルよりも高度な調整が可能なオーリンズ製リアサスペンションを搭載。フロントブレーキのキャリパーはブレンボの「Stylema(R)」に換装されている。
サーキット走行をより想定しライディングモードには「TRACKモード1~4」が追加され、それに合わせたメーター表示も可能。制御メニューには「EBM(エンジンブレーキマネージメント)」と「ABSリアOFF設定」が追加されている。さらにSPはスマートキーシステムを搭載する。
モデルバリエーション

SP|ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー)

STD|ダークブルーイッシュグレーメタリック8(ダークグレー)

STD|ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)

STD|マットダークグレーメタリック6(マットダークグレー)
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エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
総排気量:888cc
ボア×ストローク:78.0×62.0mm
圧縮比:11.5
最高出力:88kW(120PS) / 10000rpm
最大トルク:93N・m(9.5kgf・m) / 7000rpm
燃料タンク容量:14L
キャスター角:24°40′
トレール量:108mm
変速機形式:6速リターン
ブレーキ前・後:ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ前・後:120/70ZR17M/C (58W)・ 180/55ZR17M/C (73W)