2018年に『Z800』を前身として登場したカワサキの大型スポーツネイキッドモデル『Z900』の登場時のインプレを再チェック!
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【試乗インプレ】抜群のパフォーマンスが光る“韋駄天Z”【KAWASAKI Z900】(2018年)

Kawasaki『Z900』(2018)

画像: 【試乗インプレ】抜群のパフォーマンスが光る“韋駄天Z”【KAWASAKI Z900】(2018年)

文:宮崎敬一郎
※この記事は2018年8月31日にwebオートバイで公開されたものを再構成した記事です。

素直で素性のいい走り、魅力満載の900スポーツ

画像1: 素直で素性のいい走り、魅力満載の900スポーツ

このZ900はZ900RSのベースモデルで、750から800、900へと進化してきたモデルだ。750や800は幾度か日本でも販売されたが、人気は旗艦のZ1000に集中、販売も終了してしまっていた。だが、欧州ではとしてデビュー、ついに日本にもやって来た。

かつては兄貴分のZ1000よりエンジンが軽く、身軽で取り回しやすく、クセのないハンドリングが評判だった。使い勝手がよく、等身大+αの動力性能と小粋なルックスもある。「育つ」理由は揃っていた。

今回の新型Z900はフルモデルチェンジに際し、Z1000系の流れを汲むエンジンに変更された。嬉しいのは、それがハンドリングに悪影響を及ぼしていないこと。そして125PSという強力なパワーによって、Z1000に肉迫する動力性能も手に入れたのだ。

画像2: 素直で素性のいい走り、魅力満載の900スポーツ

フレームは鋼管トレリスタイプ。鉄フレームにも関わらず、車重はZ1000より10㎏軽い。取り回しやすい上に、街中から峠道まで、しなやかで優しいタッチのハンドリングを醸し出す。Z1000系のような強めの舵角の入りもなく、素直な応答が魅力だ。

電子制御のライディングアシスト類は一切ない。シンプルな操縦系だが、大切なのは「素」の操縦系統のデキ。Z900はそれがいい。エンジンのレスポンスは滑らかで、パワーの立ち上がりとスロットルの関係は非常にリニアで、とても扱いやすい。

パワーバンドは6500〜1万回転だが、中域から強力なので、街中から峠道まで2000回転あたりから普通の加減速で流すことが可能だ。ちなみに、減速比はRSより加速型で、100㎞/h・6速の回転数は4100回転。瞬発力もあってパワフルだ。

画像3: 素直で素性のいい走り、魅力満載の900スポーツ

前後ショックもシンプルながら動きがいい。バネやダンパーの硬さを感じないので乗り心地がいいし、スポーティな走りでもギャップを上手く吸収して、滑らかで強力なスタビリティを発揮する。SS並みにバンクすれば破綻もするだろうが、このバイクの許容バンク角の範囲内なら確実に頼れる足回りだ。

Z900でいろいろ走り回ってみたが、トラコンの必要性を一度も感じなかった。電子制御に頼らなくとも、素性が良ければこれだけ懐の深い、使い勝手のいいバイクができるといういい見本である。カタチもカッコいいし、価格も100万円を切っている。まさに魅力山盛りの1台だ。

文:宮崎敬一郎
webオートバイ公開日:2018年8月31日
※掲載記事は記事公開日時点の内容であり、時間の経過などに伴って内容に不備が生じる可能性があります。ご了承ください。

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