電動車を対象としたトライアル競技「トライアルE」で幾度もタイトルを獲得したガスガスTXEが、再び競技の世界へ戻ってきました。公開された写真を見ると、従来型から各部がアップデートされていることがわかるTXEが、どのような活躍をするのか注目ですね!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事はウェブサイト「ロレンス」で2024年2月26日に公開されたものを一部編集し転載しています。

撤退するまで、トライアルEの王座を守り続けたガスガス

電動トライアル車を対象とした、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)トライアルE ワールドカップは2017年にスタート。そして2021年限りでトライアルEは発展的解消ということで、2022年からはICE(内燃機関)搭載車と電動車が一緒に戦うようになり、今日に至っています。

ガスガスのTXEは、2017〜2020年の間、トライアルEを支配した電動トライアル車です。初年度の2017年はマルク コロメ、2018年はロリス ギュビアン、そして2019〜2020年はアルベルト カベスタニーがタイトルを獲得。ガスガスTXEのライバルはフランスのEM(エレクトリック モーション)とヤマハTY-Eでしたが、2020年までのトライアルE参戦期間中はすべて強敵の挑戦を退けたかたちになりました。

画像: 2019〜2020年のトライアルE王者となったA.カベスタニー。トライアルE初の連覇を達成するとともに、ガスガスTXEのトライアルE4年連続タイトル獲得を成し遂げました。 www.gasgas.com

2019〜2020年のトライアルE王者となったA.カベスタニー。トライアルE初の連覇を達成するとともに、ガスガスTXEのトライアルE4年連続タイトル獲得を成し遂げました。

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2021年ガスガスはトライアルEに参戦しなかったため、トライアルE最終年の2021年の王者はEMのガエル・シャタヌになりました。もっともガスガスはTXEの開発を辞めたわけではなく、開発の継続しながら再び競技の舞台に戻る機会をうかがっていたようです。

バッテリーの搭載位置と形状がかなり変わっていますね・・・?

2022年のトライアル2王者、ソンドレ ハーガに託されることになる新型TXEは、スペイントライアル選手権に出場しました。旧TXEの特徴は、ICE搭載車の技術を活かしたクラッチとギアボックスの採用、そしてジャイロ効果を発揮するアイドリング機構の採用ですが、これらはそのまま新型にも引き継がれているようです(残念ながら諸元は現時点では非公表です)。

画像: 1999年生まれのノルウェー人ライダーのソンドレ ハーガは、2022年にトライアル世界選手権トライアル2クラスで王者を獲得(ベータ)。2023年からはガスガスのファクトリーライダーになりました。今年はTXEの開発にも、その力を発揮することになります。 press.gasgas.com

1999年生まれのノルウェー人ライダーのソンドレ ハーガは、2022年にトライアル世界選手権トライアル2クラスで王者を獲得(ベータ)。2023年からはガスガスのファクトリーライダーになりました。今年はTXEの開発にも、その力を発揮することになります。

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画像1: www.gasgas.com
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画像2: www.gasgas.com
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新型と旧型を見比べて、一目瞭然で違いがわかるのがバッテリーの形状と搭載位置の変化です。旧型はモーターの上に縦方向にバッテリーが載り、上端がステアリングヘッドあたりまで達していました。一方新型は、モーターとギアボックスの上に、横方向にバッテリーが載る方式となっています。想像するに、新型は旧型に比べ重心が下がるとともに、マスの集中化が図られているように思えます。

前述のとおりTXE開発の舞台となるのはスペイン選手権ですが、いつかは世界選手権にもTXEが参戦する日が来ることが予想されます。電動トライアル車が最高峰トライアルGPで勝利すれば、それは初の偉業であり永遠にトライアルの歴史にその名が刻まれることになります。はたしてTXEがその栄誉に浴することになるのか・・・今後の発展に注目しましょう。

文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

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