2023年10月に茨城県にあるAKAOGI MCPSで開催された「第11回 あかおぎ4ストミニミーティング」。そこで見つけた4ミニカスタムを紹介しよう。

乗り始めて8年目となる超猿人さんのモンキーは5L(1978〜2007年時期に発売されたモデル)のヘッドライトに、4L(1974〜1975年時期に発売されたモデル)のガソリンタンク、更にはフロント8インチ、リア10インチというオリジナルスタイルにフルカスタム。注目したいのが光り輝くエンジンと大迫力なリアホイール。

注目のエンジンは磨ける部分をひたすらに磨くというアナログながら、強烈なインパクトを与える仕上がり。著者も何度かバフ掛けの作業をしたことがあるが、ここまで仕上げるには相当な気合と時間が必要。それも機械をほとんど使わず手バフというから驚きだ。もう1つのポイントが足まわり。ビッグバイクでは前後のホイールサイズが別というのは多くあるが、モンキーなどのミニバイクは基本的に前後同じサイズのホイールを履いている。このマシンではフロントは純正と同じ8インチのままだが、リアを一回り大きな10インチに換装し、ワイドにすることでオリジナルのスタイルを手に入れた。ホイール自体はバギー用を流用し、スイングアームはオーナーによる自作品。

「自分でも、こんなにモンキーにハマるとは思わなかった」というぐらいドハマりしているそうで、カスタムはもちろん、暇さえあれば新たにバフがけできる部分や、パーツを探しているのだそう。

ピカピカにバフがけされたエンジン。ヘッドからシリンダー(フィン1枚1枚まで全て!!)ジェネレーターカバー、クランクケースまでも隅から隅までピッカピカ。ちょうどマシン製作時がコロナ禍ということもあり、自宅にいることが増えたタイミングで、暇があればひたすらバフっていたそう。もはや日々の習慣、日課のように磨きまくっていたとのことだった。シリンダーのフィンの部分などは手バフと言うから驚きだ。エンジン自体もキタコ製DOHCボアアップキットやSP武川製スペシャルクラッチキット、ヨシムラ製キャブなど、見た目と性能を両立している。

画像3: 光り輝くエンジン!! 手間暇かけて作り上げたピカピカのホンダ・モンキー

ヨシムラから発売されるTM-MJNも、真っ赤なトップキャップにグレーのようなボディカラーがポイントだが、超猿人さんのキャブはエンジン同様にバフ仕様。元のキャブを知っている方ならば「これがあのヨシムラキャブなの!?」と驚くほどの仕上がりとなっている。キャブ以外にも奥に見えるマニホールドまでもツルピカ!!

純正のような丸パイプを使用したワイドスイングアームは超猿人さんの自作品と言うから驚きだ。純正ではツインショックだが、コチラはモノショックとなり下側にスタビも追加。長く伸ばしたのに合わせてチェーンのガイドローラーまでも用意しているのが素晴らしい。もはや車体と同じぐらいの太さとなっているリアホイールはバギー用に発売されるホイールを流用。DURO製タイヤの引っ張り具合を見てもらえらばわかるように限界ギリギリ、ムッチムチな仕上がり。

フロントは純正と同じ8インチながらWディスク化済み。フロントフォークもノーマル風だが、純正の一体型ではなく、ステム、フォークと組み合わせるタイプに製作。フロントキャリパーはシフトアップから発売されるオリジナルのビレットキャリパー。他にはない8インチにピッタリなキャリパーは絶大な人気を誇るアイテム。

画像8: 光り輝くエンジン!! 手間暇かけて作り上げたピカピカのホンダ・モンキー

面白いのがリアブレーキ。フルカスタムのマシンのほとんどが前後ディスク化するのが定番となっているが、コチラのマシンではリアは純正と同じドラムのまま油圧式にチェンジ。元々リアショックを取り付ける部分をうまく使ってマスターを保護するワイヤーガードを用意したり、チェーン引きを作業性が高いノブにするなど細かな部分までオリジナリティを追求している。

文・写真:山ノ井敦司

This article is a sponsored article by
''.