秋冬ライディングウエアとして発売されたばかりの『ALPHA MA-1 MOTORCYCLE』。今回はそのバイク用NEWアイテムを着用して、街乗りと高速道路で走行テスト。その実力はいかに。
バイクウエアとしての実力を冬の高速走行で実走テスト
今季、新発売となったアルファのライディングウエア。バイク乗りにも馴染みのあるMA-1とN-1をライダー向けに新設計したもので、プロテクターは肩、肘、背中、胸を標準装備している。それでいて、同社のオリジナルアイテムと比べても遜色のないスマートなスタイルを生み出す専用設計となっているのが特徴だ。
今回は、月刊オートバイ人気連載『忖度なしジャッジメント』の車両比較インプレッションでもお馴染みの(辛口?)バイクジャーナリスト、ノア セレンにライダー用MA-1の実走インプレをお願いした。さて、ライディングウエアとしてお眼鏡に叶うものだっただろうか。
高速道路で走っても
防風性・保温性は非常に高い
昔、MA-1は様々なコピー品も出回っていて、実体験としてはかなり軽量でペラペラ、実用性は高くないような印象だった。特に僕が着ると袖や着丈が短く、バイクに乗ると前腕も腰も出てしまってカッコ悪かった印象が強かった。しかし、今回のモデルはさすが本物のミリタリーブランドALPHAが作るバイク用。袖や着丈が十分でライディングポジションをとってもどこも足りなくならないのが素晴らしい。
またプロテクターが標準装備されて安全面に考慮されつつ、それが全体のシルエットを阻害していないのも好ポイント。普通に着ていればプロテクターが入っているように見えないし、着心地としてもプロテクターの存在はほとんど感じない。
着心地という面では、この季節はジャケットの下にも長袖の服を着ているため、袖を通す時に下の服の袖口を持って慎重にジャケットに袖を通すことも多いが、今回テストさせてもらったバイク用のMA-1ではそんなストレスはなく、袖を通す時にツルリと入っていくのが嬉しかった。
ジッパーを閉めるとシルエットから想像するよりもしっかりと体にフィットする。長めの袖口がすぼまることで、風の浸入もなく、バイクで走っても防風性、保温性は非常に高いのが印象的だった。前傾の強いバイクに乗る場合は、首元だけはネックゲーターなどで風の浸入を防ぐと良いだろう。
ライダー:ノア セレン・写真:松川 忍・車両協力:ALPHA INDUSTRIES JAPAN