以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶click!4K動画で観る、安芸灘とびしま海道の絶景とノスタルジックな風景(撮影:関野 温)
皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野です。
前回、瀬戸内の安芸灘とびしま海道の3島(下蒲刈島・上蒲刈島・豊島)を紹介しました。今回はそこから先の4島をまわります。
安芸灘とびしま海道|4番目の島「大崎下島」
後編のスタートは豊島から豊浜大橋です。
橋は、安芸灘とびしま海道の4番目の島となる大崎下島(おおさきしもじま)につながっています。
渡ってきた豊浜大橋は、すぐ下に県道が通っていて、目の前で橋が眺めることができます。
大崎下島で一番おすすめなのが御手洗(みたらい)という地域です。
ここには昔ながらの街並みが残っています。御手洗地区は昔から瀬戸内海の中継港として発展して、風待ち、潮待ちのため、港に多くの船が滞在していたそうです。
お決まりのオロナミンCなどの看板もこの通り。
「島なのに何でこんな古い街並みがあるの?」って驚くくらい、本当に不思議な場所です。
それだけ瀬戸内は船の交通がメインだったのでしょう。こういうのを見るのが旅の面白さなのかもしれません。
御手洗の街から少し離れた丘にある公園です。
ここから御手洗の街並み、安芸灘とびしま海道の島々、平羅島、中ノ島、岡村島、そしてしまなみ海道の橋などが見渡せます。
さて、とびしま海道を進みましょう。
ここからは橋が3つで3島、おおよそ1.4kmの短い距離で連続します。
まずは平羅(へいら)橋を渡ります。
▶▶▶click!4K動画で観る、安芸灘とびしま海道の絶景とノスタルジックな風景(撮影:関野 温)
安芸灘とびしま海道|5番目の島「平羅島」
渡った先の平羅島は無人島です。
特に何もないという感じで、ものの1分くらいで通過しました。
続いては中の瀬戸大橋です。
安芸灘とびしま海道|6番目の島「中ノ島」
遠くから見ると、いかにも瀬戸内海らしさがあふれますが、正直、普通に通過してしまう感じです。
渡った先は6番目の島・中ノ島ですが、こちらも無人島でみかん農園の中を走ります。
そのあとは最後の岡村大橋です。
▶▶▶click!4K動画で観る、安芸灘とびしま海道の絶景とノスタルジックな風景(撮影:関野 温)
安芸灘とびしま海道|7番目の島「岡村島」
ここで広島県から愛媛県となります。橋の中間部に県境の道路標示がありました。
そして安芸灘とびしま海道、7番目・最後の島となる岡村島に着きました。
こちらは有人島で、漁業やみかん栽培などの産業も行われています。周囲は約11kmで、比較的小さな島です。
とびしま海道、最後の島だからなのか、すごく静かです。観光地らしさはあまりない感じで、逆に自分なんかはそういう方が好きだったりします。
また、この岡村島からはフェリーが出ていて、東隣にある、しまなみ海道の島や、四国の愛媛県今治へ渡れます。このフェリーを使えば、さらにツーリングが楽しめるのです。
「ここで終わりではない」ということが、安芸灘とびしま海道をおすすめする理由のひとつでもあります。
島の最果てまで来ました。
といっても、この島は周遊道路があり、ここが最果てというポイントはないので、一番東であろう場所まで来ました。
もうこれ以上、橋はありません。
向かい側に見えるのは小大下島(こおげしま)という小さな島です。ここも有人島なのですが、橋はかかっていません。
遠くに、しまなみ海道の橋も見えます。
ツーリングの楽しみとして、陸路の終点がどうなっているのか、確認したくありませんか。
ここは行き止まりではないですが、そして観光地でもないですが、そのありのままの姿を見に行くだけでも、僕は本当にうれしくなります。これが生活感があるリアルなんですよね。
ということで、安芸灘とびしま海道をお届けしました。
しまなみ海道は有名ですが、「裏しまなみ」と呼ばれることもある、この安芸灘とびしま海道もまた、魅力的なルートだと思います。
旅って本当に良いですよね。
写真・動画・文:関野 温
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関野 温(せきの あつし)|プロフィール
バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。