スズキのアドベンチャーバイク最上級モデルのVストローム1050DEに挑戦! しようと思ったけど……どうしようコレ!?

Vストローム1050DEが……デカい……

ちょっと困ったことになった。

後悔先に立たず、とはよく言ったものだと痛感しています。理由は? と問われれば他でもありません。

………コイツね。

画像1: Vストローム1050DEが……デカい……

未舗装路の走破性を高めるためにフロントに21インチホイールを装備したスズキのビッグアドベンチャー『Vストローム1050DE』です。

抱えている問題はふたつあって、まずはひとつめ。

先に乗ったVストローム800DE。このバイクが良すぎた。

時間があるときにでも上の関連記事のインプレッションを見てもらえると嬉しいけれど、ひと言で言えば『手放しでベタ褒めしすぎた』というのが問題。

あの時はVストローム800DEがあまりにも素晴らしすぎて、6本にもわたる試乗記を書いてしまった。それくらいテンションが上がってしまったんですね。

そして今回、ようやくVストローム1050DEに乗る機会を得た訳なんですが……

画像2: Vストローム1050DEが……デカい……

でけぇ……これは本当に『デカい』と感じます。完全にボスキャラの風格。

昨年までラインアップされていたフロント19インチホイールのVストローム1050XTでは『リッターアドベンチャーならこれくらいよね』と感じた程度だったんだけど、フロントホイールが21インチになったことで、こんなにも威圧的になるのか……と軽くビビりました。

画像3: Vストローム1050DEが……デカい……

ちなみに私(北岡)は身長176cmなのでボディが大きめのバイクでも、通常はそれほどビビったりはしないし、基本的にデカいバイクは偉そうだから好き。だけど自分的にも『限度』というものがあります。

Vストローム1050DEはそれを超えていて、まさに巨体。目の前にした瞬間に『うわ、デカいなぁコレ……』と思わず声に出してしまった。

コレでオフロード走るとかマジかよ……というか、ダート走行に限って言うなら、最初から未舗装路の走行を想定して設計されたVストローム800DEに敵うはずがない。しかも800DEのほうが重量が軽いうえに、足つきもいいんだから。

ということは……Vストローム1050DEは、シリーズのボスキャラ的な威容を誇るにも関わらず、オフロード走行に関しては『Vストローム800DEのほうが良い』という話になってしまう。

しかも私は800DEのことを全力で褒めちぎってます。しまったナァ……後で1050DEに乗ることを予想して、もう少し800DEの試乗記の時のテンションを抑えておけばよかった。これぞ、後悔先に立たず。

まぁでも、ホントに800DEは最高のバイクだったから仕方ない。Vストローム1050DE、とりあえず乗ってみるしかありません……

Vストローム1050DEの『足つき性』について……

ところでVストローム1050DEに関して、このバイクに注目している人みんなが気になっていると思われる足つき性について先に話しておきます。すごく大事なこと。

実は私、昨年のVストロームミーティング2022で、Vストローム1050DEに跨っています。

その時に私はチーフエンジニアさんが『シート高880mm』を最も懸念していると聞いており、彼の目の前でバイクに跨り……

『あ、でもなんかけっこう普通に乗れそうっす』

くらいのことを言ってます。申し訳ない。ちょっと訂正させてください。

画像1: Vストローム1050DEの『足つき性』について……

やっぱりシート高880mmは、けっこう高い!

公道で扱ってみて、そう思った。平地でバイクをサイドスタンドから起こすだけなら特に問題は感じないんだけど、道路っていうのは実際に走ってみると、けっこう凸凹だったり斜面になっていたりする。むしろ『足場が安定した完全な平地』のほうが少ないです。

その『現実の公道』において、両足だとツマ先立ちになる足つき性で、しかも車両重量は252kg。

画像2: Vストローム1050DEの『足つき性』について……

正直に言うけど、慣れるまではけっこう気を使いました。足の降ろしやすさやスリムなシート形状もあって、シート高880mmっていうほどの高さには感じない(体感的にはシート高850mm~860mmくらい)けれど、なにぶん重量のあるバイクなので咄嗟の時にヒヤッとする。

バイクっていうのは時に『乗る人を選ぶ』ものだけど、Vストローム1050DEにおいてそれを言うなら身長で175cm程度は必要になると思う。

画像3: Vストローム1050DEの『足つき性』について……

私と同程度、身長175cmくらいあれば両足をなんとか接地させることができて、片足の時にはカカトまでベッタリいける。これだけの車格だし、長く付き合うタイプのバイクなんだから、乗るたびに神経を使うようでは続きません。気になっている人はしっかり吟味してみてください。

もしくは純正オプションでシート高30mmダウンのローシートがあるので、自分で跨ってみて不安を感じた場合は、迷わずそれを選択すべきだと思います。

画像4: Vストローム1050DEの『足つき性』について……

ただ、この足つきの時点で『自分には関係ないバイクだ』と興味を失ってほしくない気持ちもあったりします。

その理由はVストローム1050DEが「スズキさんの狙いとは違うかもしれない側面」で色々と予想外だったから。

(下に続きます)

1050DEは『ダート走行のためにフロント21インチ化した』という話だったけど、個人的にはシリーズ最強のロングツーリングモデルになったんじゃないか? と感じているんです。

どっちかっていうと1050『DE』のキャラは、Vストローム650に近いんじゃないだろうか?

そう思った理由、次の【ワインディング編】でお話できればと思います!

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