スズキの誇るアルティメットスポーツ「隼」。3代目となる現行モデルも絶大な人気を誇るフラッグシップですが、今回はその歴史について解説します!

『隼』ってどれくらいの歴史があるの?

画像: 『隼』ってどれくらいの歴史があるの?

2021年に現行モデルの3代目が発表され、大きな反響を巻き起こしたスズキのアルティメットスポーツ『隼』。

今さら言うまでもないことですが、1999年の初代発売から現行モデルに至るまで、世界中で愛されてきたスズキのフラッグシップモデルです。

今回はそんな『隼』の歴史について解説します!

1999 スズキ『Hayabusa(GSX1300R)』

画像1: SUZUKI Hayabusa(GSX1300R)

SUZUKI Hayabusa(GSX1300R)

初代『隼』は「アルティメットスポーツ(公道における、究極のスポーツバイク)」というコンセプトを掲げ、1999年に輸出モデルとして登場しました。

『隼』の特徴でもある、優れた空力特性を備えた独特なフォルムを採用しましたが、このデザインは「鎧兜」がモチーフになっています。これ知ってました?

もちろん、デザインだけでなく、アルミツインスパーフレームを採用した強固なボディーに、最高175psを誇る1298ccDOHC並列4気筒エンジンで、最高速度は300kmlhオーバーを記録。

メーカーが自主規制を設けるまで、メーターは350km/hまで刻まれていました。

その凄まじい性能を支えるため、高い放熱性・耐摩擦性を持つSCEMシリンダーや2ステージインジェクション、SRADラムエアーシステムなど多くの最新技術が惜しみなく投入されていました。

ちなみに名前の由来は猛禽類の「隼」ですが、この鳥は狩りの際には時速300km/hを軽く超える速度で飛ぶ(急降下)ことができ、必要な時に何の苦も無く必要なだけの速度を出せる「隼」の特性が“アルティメットスポーツ”のコンセプトにピッタリだったので、この名が冠されたそうです。

2008 スズキ『Hayabusa(GSX1300R)』

画像2: SUZUKI Hayabusa(GSX1300R)

SUZUKI Hayabusa(GSX1300R)

そんな『隼』に初のフルモデルチェンジが施されたのが2008年のこと。

写真でわかる通り、スタイリングを大きく刷新。俗にいう2代目『隼』です。

基本的な構造に変更はありませんが、エンジンのストローク量を2mm延長し、排気量を1339ccに拡大。最高出力は197psと大幅に向上しました。

SDTV(スズキ・デュアル・スロットル・バルブ)、ツインフューエルインジェクター、チタン製吸排気バルブに加え、ライダーの好みに応じて出力特性を3つのモードから選択できるSDMS(スズキ・ドライブ・モード・セレクター)が導入されました。

車体の風洞実験でも様々なポジションにおけるライダーへの防風効果が試され、より高い空力特性を獲得しています。

この時もまだ、国内向けの販売はされておらず、輸出モデルという位置づけでした。

2014 スズキ『隼(ハヤブサ)』

画像: SUZUKI 隼(ハヤブサ)

SUZUKI 隼(ハヤブサ)

『隼』が満を持して国内販売を開始したのは2014年。

国内の認証基準に適合させつつも、欧州仕様と同じ最高出力197ps、最大トルク155Nmを発揮する1339cc水冷並列4気筒エンジンを搭載。

ドライブモードセレクターも海外仕様と同様に搭載し、優れた動力性能を発揮するモノブロックラジアルマウントキャリパーを前輪ブレーキに採用。

加えて、国内の二輪車で初となるETCを標準装備し、ツーリングでの利便性も高めたモデルでした。

2021 スズキ『Hayabusa(ハヤブサ)』

画像: SUZUKI Hayabusa(ハヤブサ)

SUZUKI Hayabusa(ハヤブサ)

そして2021年、初代から続く「アルティメットスポーツ」のコンセプトを更に進化させた現行モデルが登場。

丸みを帯びた独特のデザインは、前モデルまでと比べると、現代的でシャープなものとなりましたが、優れた空力特性はさらに進化。

ピークパワーにこだわりすぎず、最高出力をあえて188psに抑えることで最高速までのトータル性能をさらに向上させるというスズキらしい手法で、2代目以上のスポーツ性能を手に入れています。

画像: ▲2023年カラー サンダーグレーメタリック/キャンディダーリングレッド(CJH)

▲2023年カラー サンダーグレーメタリック/キャンディダーリングレッド(CJH)

電子制御スロットルの採用や吸排気システムの構造変更などにより、排気量はそのままに低中速での出力&トルクを向上。扱いやすさに磨きをかけ、国内の排ガス規制にも対応しています。

出力特性・トラクションコントロール・エンジンブレーキコントロールなど、5つの電子制御を好みに合わせて選択できる「SDMS-α(スズキ・ドライブモード・セレクター・アルファ)」など、最新の電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」を各種取り揃え、街乗りからツーリング、果てはサーキットまで様々なシチュエーションに対応するモデルに進化を遂げています。

毎年、好みに応じて外装や前後ホイールカラーの組み合わせを選択できる「カラーオーダープラン」も期間限定で受注販売しているのも、現行『隼』の魅力のひとつ。

初代『隼』発売から24年。

開発コンセプト「アルティメットスポーツ」というコンセプトを貫きながら、スズキのバイクを象徴する存在のひとつとして、今日も多くのライダーを魅了しています。

(下に続きます)

以上が『隼』のざっくりとした歴史となります。

個人的に「鎧兜」がデザインのモチーフだったことなど、知らないことが多くて驚かされましたが、皆さんはどうしたか?

スズキのバイク! では現行モデルの『隼』に関する記事を多数掲載しているので、興味のある方はそちらも是非ご覧くださいね!

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