これまで巡った神社の数は1万数千社という佐々木優太が、バイク好きのゲストをお迎えして目的の神社へと走るこの連載。今回はミヤギテレビで気象キャスターをされている気象予報士の小杉浩史さんが登場! 小杉さんは仙台から、僕は東京から、それぞれ向かった神社は…。
まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:小杉浩史
※この記事は月刊『オートバイ』2022年9月号に掲載したものを再編集しております。
※國魂神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。

小杉浩史×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 「気象予報士がいると便利」とバイク仲間によく言われます(笑)(小杉) 「あと10分で雨が来ます」って予報がドンピシャで驚きました!(佐々木)

「気象予報士がいると便利」とバイク仲間によく言われます(笑)(小杉)
「あと10分で雨が来ます」って予報がドンピシャで驚きました!(佐々木)

気象予報士だからといって雨を防ぐ力はありません

佐々木優太(以下佐々木) さっき休憩中に、小杉さんがその後の目的地と気象データを見て、「あと10分くらいでしばらく続く雨が降りますよ」って仰ったじゃないですか。ピッタリ10分後にほんとに雨がパラつき始めたので、さすがだ! と感動しました。
小杉浩史(以下小杉) ツーリング仲間には、よく「気象予報士が1人いると便利」だと言われます(笑)。
佐々木 なかなか身近に気象予報士はいないですけどね(笑)。ああいう予測は、雲を見ればわかるんですか?
小杉 雲と、あとは気象庁のホームページから誰でも普通に見られる雨雲レーダーですね。慣れれば誰でも予測できますよ。
佐々木 いやいや!(笑) ところで小杉さんは、ずっとドゥカティに乗ってらっしゃるんですよね。何か好きになったキッカケがあったんですか?

画像: 小杉浩史×佐々木優太 開運ツーリングトーク

小杉 高校生の頃、原付に乗ってる友達と本屋に行って、バイクカタログを一緒にペラペラ見てたら、当時のモンスターS4Rsがドーンと載ってて、かっけぇ~!!って。それまで全然バイクに興味なかったのに「将来、絶対コレに乗る!」と思いました。
佐々木 S4Rsって、後ろから見るとおむすびが重なってるみたいな、三角マフラーがタテ2本出しになってるモデルですね。
小杉 そうです、そうです。そこから興味が湧いていろんなメーカーを調べたんですけど、ドゥカティはトレリスフレームとLツインにこだわるメーカーだって説明を読んで、それもまた格好いい!って思ったんですよ。そこからもうずっとドゥカティです。最初はモンスター400で、次にST4、そして今のスーパースポーツ。でも、惚れたはずのS4Rsには1回も乗ってないんですけど。

佐々木 僕はドゥカティに憧れて、でも買えないからバンディット400を買って、ドゥカと思い込んで乗ってました(笑)。高校生の時ですけど。
小杉 あっはっは! 惜しい(笑)。高校生じゃドゥカはムリですもんね。私は免許取ったのが遅いんです。普通二輪免許取得が25歳くらいで。
佐々木 その時すでに気象予報士になってたんですか?
小杉 いえ、普通の会社員をしてたのを辞めて、暇だったから、今までやりたくてもできなかったことをやろうと、免許を取りに行ったんです。
佐々木 前職はお天気とは関係ない?
小杉 全然関係なかったです。以前は国際物流の会社に勤めてました。

佐々木 そこで気象予報士になろうと考えたのは、なんでだったんですか?
小杉 会社やめて暇になるじゃないですか。毎日ぼーっと過ごしてて、パッと窓の外を見たら、青い空と白い雲があった。でも「なんで雲は白いんだっけ? なんで空って青いんだっけ?」って思ったんですよ。忙しい時はそんなこと考える余裕もなかったけど、自分はそんな子どもでさえ知ってることを知らないんだと思って、ちゃんと天気の勉強したら面白いかもしれないと考えたのが始まりです。

佐々木 ただ気象予報士試験は難関で、まず1回で受かるようなものではないですよね。
小杉 中には一発合格するような天才もいますけど、私は4回受けました。
佐々木 合格率5%とか、すごく厳しいと聞きました。でも天気のことって普通の人は知ってるようで全然知らなくて、たとえば降水量と降水確率をよく混同しがちですよね。70%だとジャブジャブで、30%ならちょっと降るだけだと思ってしまったり。

小杉 よく「70%ってことは大雨ですね?」って聞かれるけど、そういうわけじゃない。ただ、降水確率は何十通りもの計算をコンピューターにさせて割合を出すものなので、それだけ高い確率の数字が出るということは、それだけしっかり雨になるという見方もできるんです。でも降水確率が30%でも、降られる時は土砂降りの雨に降られることもある。ややこしいですよね(笑)。つまり降水確率はあくまで「確率」でしかないってことですね。

佐々木 あと気象予報士というと、周囲からいろんなプレッシャーをかけられることも多いんじゃないですか?
小杉 ありますね。よく「気象予報士が来るなら、きっと雨降らないよね」と言われるので、気象予報士は「てるてる坊主」じゃないよって(笑)。
佐々木 それで降った時は、全責任が小杉さんにいっちゃいそう(笑)。
小杉 あと一般の方ですごく多いのが「この日、◯◯の予定があるんです。晴れにしてください」って頼まれる。
佐々木 まるで願掛けみたい(笑)。
小杉 「それは東京の気象神社で願ってください」と言いたいです(笑)。

佐々木 あ、じつは今日、気象神社の名を先に出すのは、神社ソムリエとして芸がないなと控えてました(笑)。気象神社は東京の高円寺にあるんですけど、もともと旧陸軍の気象観測隊が祀ってた神社なんです。
小杉 へ~! 本当に神社のことは何でも知ってらっしゃる…。今日はとにかく神社の世界は奥が深くて、でも本来はものすごく我々の生活に親しみがあるものだと、佐々木さんに教えていただいたことが何より面白かったです。今度から自分も神社に行ったら、神職の方にいろいろ質問してみようかと思いました。
佐々木 あと僕的には、年内くらいのスピード感で、小杉さんから「良縁に結ばれました」って報告が聞けることを期待しております!
小杉 そしたら私、真面目に『オートバイ』の名前と、佐々木さんの名前を出してテレビで報告しますね(笑)。
佐々木 めっちゃ楽しみにしてます!

まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:小杉浩史
※この記事は月刊『オートバイ』2022年9月号に掲載したものを再編集しております。
※國魂神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。

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