日本全国を巡って旅の風景を撮影する写真家・関野温 氏。この連載では、撮影旅でのエピソードや動画をお届けしていきます。定番の絶景エリアはもちろん、ツウ好みの道やスポットをぜひお楽しみください。今回は、鉄砲伝来や宇宙センターで有名な鹿児島県・種子島を巡ります。
以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶種子島をホンダ・モンキーバハで走った動画はこちら(撮影:関野 温)

南国ムード満点、海沿いの道と圧巻の洞窟

皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野です。

今回は「宇宙に一番近い島」と呼ばれる鹿児島県の種子島を旅します。種子島はロケットの打ち上げ場所として有名ですが、南国情緒漂う島でもあります。

今回、種子島に渡るため、鹿児島からフェリーを使います。

鹿児島から種子島は高速船やフェリーがあるのですが、フェリーは2航路。今回は値段の安い「フェリーはいびすかす」を利用しました。

画像1: 南国ムード満点、海沿いの道と圧巻の洞窟

フェリーで西之表港に到着。ここからスタートです。

さっそく道案内の青看板に「宇宙センター」の文字が。宇宙の文字が道路標示にあるのが不思議です。

画像2: 南国ムード満点、海沿いの道と圧巻の洞窟

ここからは国道58号で南下します。しばらくは海を見ながら走ります。

画像3: 南国ムード満点、海沿いの道と圧巻の洞窟

ちなみにこの国道58号は鹿児島県の鹿児島市から沖縄県の那覇市までを結び、フェリーなどの海上航路も国道扱いとなっています。

種子島の東側にやってきました。こちら側の海はおだやか。青く、白い砂浜で「南の島にやってきたな」という感じです。

画像4: 南国ムード満点、海沿いの道と圧巻の洞窟

千座(ちくら)の岩屋に到着。

太平洋の荒波でできた種子島最大の海蝕洞窟があります。

干潮の前後2時間だけ入れるんですよ。

洞窟の中に入ると白い砂浜と海が岩の間に出てきます。

中にいくつか大きな空間があり、千人が座れるといわれることから「千座の岩屋」という名前が付いたそう。その中に海の波が入ってきて、潮騒の音と共に幻想的な景観を味わえます。

▶▶▶種子島バイク探訪、4K動画はこちら(撮影:関野 温)

ロマンあふれる種子島宇宙センター

さて、いよいよお待ちかね、みんな大好き種子島宇宙センターに行きます。

種子島宇宙センターへは門などはなく、普通にそのまま入れます。

敷地内の道路はロケットを運ぶのにも使っているため、走りやすいです。

そしてロケット打ち上げ中継とかでよく見る発射台付近に来ました。

画像: ロマンあふれる種子島宇宙センター

実はこの発射台のけっこう近くまでバイクで行けます。

海に出られる砂浜の道があり、そこを進むと下の写真の場所に。

ただ途中からかなりの砂の道なので、普通のバイクでは厳しめ。手前にバイクを置いて、歩いていくことをおすすめします。

今回は中に入らなかったのですが、宇宙科学技術館などの施設が建ち、バスツアーもあります。本物のロケットも見られるようですよ。

場内を走ると模型ではありますが、ロケットが展示されています。模型とはいえ実物大なのでかなり大きいです。

▶▶▶種子島宇宙センターを動画で観る!(撮影:関野 温)

バイクで潜りたい!「アコウのアーチ」

種子島宇宙センター以外でも種子島は見どころが多いです。

島の道はところどころにサトウキビ畑が広がっています。

画像1: バイクで潜りたい!「アコウのアーチ」

種子島は鹿児島と沖縄の間という位置なので、やはり海とかも本土とは違うなという感じですね。

海沿いを走ると遠くへ来たことを実感します。

画像2: バイクで潜りたい!「アコウのアーチ」

個人的には「アコウのアーチ」がお気に入りですね。

アコウの大きな木がトンネルのようになっていて、アコウ独特の複雑な幹がとても良いです。

画像3: バイクで潜りたい!「アコウのアーチ」

種子島は屋久島と並んだ位置にあり、世界遺産の屋久島と比べると若干知名度は下がるかなと思います(地元の方、すみません)。

でもこの2島に行ってみると、「なんか種子島良いぞ!」という感じになりました。

屋久島と種子島は近くなのですが、島としての雰囲気は全然違い、自然が深いのが屋久島なのに対し、海の綺麗さと南国感は種子島かなと思いました。

そんな種子島、レンタルバイクもあるようなので、無理して愛車で行かずとも気軽にツーリングが楽しめます。

 
旅って本当に良いですよね。

写真・動画・文:関野 温

▶▶▶種子島のバイク旅、4K動画はこちら(撮影:関野 温)

関野 温(せきの あつし)|プロフィール

バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。

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