日本全国を巡って旅の風景を撮影する写真家・関野温 氏。この連載では、撮影旅でのエピソードや動画をお届けしていきます。定番の絶景エリアはもちろん、ツウ好みの道やスポットをぜひお楽しみください。今回は、奈良県の酷道&険道をつなぐルート、バイクでないと厳しい秘境へご案内!
以下、写真・動画・文:関野 温
▶▶▶動画はこちら! 冒険感たっぷり、紅葉酷道の旅(撮影:関野 温)

絶景だけど狭隘道路、国道309号線

皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野と申します。

今回は奈良県の吉野近辺を旅します。

スタート地点は道の駅「吉野路 上北山」です。

まずは国道169号を北上します。この道は奈良と熊野を結ぶ道です。

画像1: 絶景だけど狭隘道路、国道309号線

ここから国道309号を使って吉野方面に行きます。

最初の入口からこんな感じでした。

道としては僕の大好物の1.5車線道路。

国道309号は「酷」の字をあてたくなる道ですね。

ただこの道、けっこう交通量がありました。紅葉シーズンはとくに対向車に注意してくださいね。

辺りは深い山に囲まれます。

画像2: 絶景だけど狭隘道路、国道309号線

この区間での見どころはこちら。ナメゴ谷展望台です。

針葉樹と広葉樹が入り混じっていることで、まるで竜が昇っていくように見えるそうです。

画像3: 絶景だけど狭隘道路、国道309号線

恥ずかしながら、竜が昇ってゆくという事を知らずに撮りました。

なんか人が多いなと思い、後で調べたらそういうことでした。

でもこの区間で展望がバツグンに良いのはここなので、自然と止まりますかね。

※この先は行者還トンネルに行くのですが、この記事を書いた2022年9月現在、道路決壊による通行止めです。国道309号で天川村方面へ通り抜け出来ません。

▶▶▶動画はこちら! 4K撮影、奈良県吉野の秘境をゆく(撮影:関野 温)

「みたらい渓谷」をつないで、もっと細い県道48線へ

さて、峠の反対側、天川村の国道371号に出ました。みたらい渓谷に沿った道となります。

ダイナミックな渓谷で、僕自身がいままで見た中でもかなり上位に入ると思います。

画像1: 「みたらい渓谷」をつないで、もっと細い県道48線へ
画像2: 「みたらい渓谷」をつないで、もっと細い県道48線へ

ここの近くに“ローソンもどぎ”といいますが、変わったコンビニがあります。森田商店です。

画像3: 「みたらい渓谷」をつないで、もっと細い県道48線へ

MORIKURA HURA HURAだそうです。

実は以前は名前がモーソン(MAWSON)となっていました。ミルクポットがヤカンですね。

さて、ここからはちょっと僕好みの道となりますが、奈良県道48号に入ります。

こちらも「険」の字が似合う道で1.5車線の細い道。

入口付近からかなり狭いです。

画像4: 「みたらい渓谷」をつないで、もっと細い県道48線へ

ナビでこの辺りを調べても、ルートとしてここは指しませんでした。

車では厳しいですが、バイクは大丈夫なので進みます。

狭い道、大好きなので。

画像5: 「みたらい渓谷」をつないで、もっと細い県道48線へ
画像6: 「みたらい渓谷」をつないで、もっと細い県道48線へ

峠にある小南トンネル。もともとは岩がむき出しでしたが、今は綺麗になっています。

でもやっぱり無骨です。

今回は吉野周辺の酷道と険道の紹介になってしまいました。

僕は、道が細いほど日常では見られない風景に出会えると思っています。それが楽しいのです。

 

旅って本当に良いですよね。

写真・動画・文:関野 温

▶▶▶動画はこちら! 奈良県・酷道&険道の旅(撮影:関野 温)

関野 温(せきの あつし)|プロフィール

バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。モツと牛すじが大好き。

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