カワサキの「Ninja 400 KRTエディション」に荷物を積んでみた! スポーツモデルだけど泊まりがけツーリングも余裕でいけるぞー!
文:西野鉄兵/写真:西野鉄兵、森 浩輔
※テスト車両は2022年モデルのNinja 400 KRT EDITION
画像: Kawasaki Ninja 400 KRT EDITION この写真は2023年モデル 総排気量:398cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:785mm 車両重量:167kg 2023年モデルの発売日:2022年9月20日(火) 税込価格:75万9000円

Kawasaki Ninja 400 KRT EDITION
この写真は2023年モデル

総排気量:398cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:785mm
車両重量:167kg

2023年モデルの発売日:2022年9月20日(火)
税込価格:75万9000円

カワサキ「Ninja 400」積載インプレ

収納スペースをチェック

まずはノーマル状態で荷物を運ぶことができるのかを見てみる。

リアシートは、キーを使って工具不要で取り外し可能。ETC車載器は標準装備ではないものの、ここに設置できる。

画像: ▲ETC車載器はオプション装備(税込33,110円)。

▲ETC車載器はオプション装備(税込33,110円)。

面白いのが二段底になっていること。ETC車載器を設置している部分の下にも隠しスペースがある。

画像1: 収納スペースをチェック

車検証を入れるのにぴったり。レインスーツは入らないけれど、小銭入れなど小さいお財布は入るので、予備のお金を入れておける。

画像2: 収納スペースをチェック

ライダー側のシートも工具不要で取り外せる。リアシート内のつまみを引っ張ることでロックを解除。中には車載工具とバッテリーが入っている。

ちなみにヘルメットホルダーはオーソドックスな使いやすいものが標準装備されている。

画像3: 収納スペースをチェック

リアシートのサイズ

荷物を載せるのに有効なスペースは、縦:約25cm・横(前側):約17cm・横(後ろ側):約10cm。

フルカウルのスポーツモデルなので、座面は狭めだ。中央に向かって山型になっているけど、荷物を載せるのに関して傾斜は気にならないくらい。


バイク用シートバッグの積載

「Ninja 400」のようなコンパクトなリアシートには、シートにまたがせるタイプの取付ベルトを採用するバイク用バッグが積みやすい。

積載しているバッグはヘンリービギンズの「シートバッグPROⅡ Sサイズ(DH-757・容量20~26L)」。イージーリングベルトという独自の取付ベルトによって、すっきりとした積載を実現できる。


ストレッチコードでの積載

画像1: ストレッチコードでの積載

手持ちのバッグを積載するのに役立つストレッチコード。このコードを使って、アウトドア用品ブランドのダッフルバッグ(容量:31L)を積んでみた。

カワサキ車は昔から荷掛フックが充実している機種が多く、それは「Ninja 400」でも同様だ。

前側はタンデムステップの付け根部分が鍵型になっている。後ろ側は、リアフェンダーの付け根付近に荷掛フックを標準装備。

どちらもシンプルなフックだが、それがいい! “返し”の角度が絶妙で引っかけやすい。これだけ備えてくれていれば、ノーマル状態でもパッキングは自在に行なえる。

ちなみにストレッチコードを使用する際、私は2本ではなく、4本使うことが多い。4本の場合は、クロスと平行に掛けると確実な固定力が得られる。

画像2: ストレッチコードでの積載

1本の長いストレッチコードでパッキングすることもできるが、ロングツーリングの場合はとくに複数本を組み合わせて使うのがおすすめ。コードを紛失したり破損したりした場合のバックアップになる。


ロックストラップでの積載

画像: ロックストラップでの積載

ストレッチコードと同じように手持ちのバッグを積載するのに役立つ固定アイテム「ロックストラップ」。

こちらは2本でも充分な固定力を発揮。取付箇所は、同様に前後の荷掛フック。

注意すべき点は、ロックストラップにしてもストレッチコードにしても、「Ninja 400」の荷掛フックの場合、圧がかかっていないと簡単に外れてしまう、ということ。空荷のとき、コードはリアシート下の小物入れに入れておくといいだろう。


ワンポイントテクニック その1

画像: ワンポイントテクニック その1

バッグの取付ベルトやコード類・金具などとカウルがこすれると車体に傷がつく。見た目はカッコ悪くなるが、こすれそうな部分に養生テープを貼るのがおすすめ。


ワンポイントテクニック その2

ストレッチコードやロックストラップを使う際、どこにコードを通せば荷物が落ちにくくなるか考えたい。

バッグに備わっているバックルや突起などの内側にコードを通すことで、ストッパーの役目を果たしてくれる。

画像: ワンポイントテクニック その2

抑えつける圧が的確にかかっていれば、走行中にバッグが動くことはない。想定するのは、急ブレーキ時や段差を超えた際、車体を大きく傾けたときのこと。

圧の目安は、個人的にはバッグを手で揺らした際に車体も揺れるくらいがちょうどいいと思っている。

それでいてバッグが潰れるほどではなく、コードやベルトが限界まで伸び切っていない状態が理想。

荷物がぐらぐらしていると、落ちる心配があるのはもちろん、ワインディングで車体を傾けた際に、ガクンと急にスライドする。これが怖いのだ。適度に充分な圧を掛けて固定しよう。また、バッグの中身だけスライドする可能性もあるので、パッキングの際に注意したい。


【まとめ】カワサキ「Ninja 400」の積載性はいいのか? 悪いのか?

結論は、座面は狭いけれど積載はしやすい、ということ。的確な形状・位置の荷掛フックのおかけで、さまざまなパッキング方法を選択できる。

個人的には、座面の横幅の3倍以上の長さがあるバッグは積みたくないと思っている。「Ninja 400」のリアシートの場合は、前側でも約17cmなので、幅51cmまでの荷物が安心して積めるサイズとなる。

画像1: 【まとめ】カワサキ「Ninja 400」の積載性はいいのか? 悪いのか?

そうなるとキャンプ道具がひとつで入る容量70Lクラスのシートバッグは積みにくい。

キャンプツーリングの場合は、リュックやサドルバッグ、タンクバッグなどを併用することになるだろう(70Lクラスのシートバッグも積もうと思えば積めるのだが)。

画像2: 【まとめ】カワサキ「Ninja 400」の積載性はいいのか? 悪いのか?

ただ、ホテルや旅館に泊まるツーリングなら、20~30Lのバッグでも一般的な荷物量の男性ライダーなら問題ないはず。レインスーツと防寒着、数日分の下着、洗面用具、タオルくらいは余裕で入る。つまり泊まりがけのツーリングはノーマル状態でも、ここまで記載した方法でこなせる。化粧品などを持つ女性ライダーの場合はリュックなどと併用する必要があるかもしれない。

「Ninja 400」は、長距離走行時の快適性も魅力の一台。積載面から考えてもロングツーリングはノーマルの車体で充分に楽しめる。

文:西野鉄兵/写真:西野鉄兵、森 浩輔

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