2020年、2021年とダカールラリーを連覇してきた日本のホンダ「Monster Energy Honda」が走らせているマシンCRF450RALLYは、かなり特殊なモーターサイクルだ。2022年において、ホンダが走らせるオフロードバイクのファクトリーマシンとして、数少ない市販車先行マシンではなく、ただダカールラリーのためだけに仕立てられた経緯を持つ。エンジンもCRF450RALLYだけにしか搭載されていない、DOHCの450ユニットである。
2022年のマシンは、これまでの歴史を継承する熟成版。45kW(61PS)以上と公表されているDOHCエンジンだが、南米ステージとは異なり、最高速よりもエンデューロ的な中速域が重視される昨今の事情にあわせた仕様と目される。
ロードブックを中心とした、ラリータワー。各々のライダーの好みにあわせてセットアップされる。
34.7Lの燃料タンク。ダカールラリーの航続距離を鑑みたもの。
テールランプは薄型のLEDで、高級車のようなルック。