ホンダCRF1100Lアフリカツインとのバイクライフを送っているラリーストの三橋淳さん。かねてから1週間の林道ツーリングを計画していました。この記事では出発に向け、準備したことをお伝えします。
以下、レポート:三橋 淳

まずはルート作り、林道はインターネットで探せる

画像: まずはルート作り、林道はインターネットで探せる

今回の旅のテーマ

CRF1100Lアフリカツインをラリースタイルに仕上げてから、無性にラリーに出たくなった。といっても本当のラリーではなくツーリングラリーね。国内にもいろんなツーリングラリーがあるんだけれども、今年は北海道のツーリングラリーは主催者側になってしまったし、他のイベントも日程が合わず出られずじまい。

だったら自分でやってしまえばいいじゃないか!

と言うわけで考えついたのが1週間林道ツーリングの旅である。

概要はこうだ。ラリーのように大都市のシンボルからスタートして毎日林道をスペシャルステージに見立てて走破。1週間走り続けて大都市にゴールすると言うものだ。

起点は首都・東京にする。ダカールラリーだってスタート地点はパリだった。となれば、東京のシンボルマークと言えば東京タワー? 東京駅もいいね。あのレンガ造りの建物からスタートするのは悪くない。

画像: ▲東京駅

▲東京駅

ではゴールはどこか? 最初はダカール・ラリーのように海岸線をゴールにしようと考えで、千里浜なんかいいかなと思ったんだよね。ちょうどSSTRもやってるし。

ところがこちらの仕事の都合がつかず、SSTRの開催中に千里浜に行けず。だったらもっと違うところに足を伸ばそう。そうだ東京から西に向かうとなれば、京都しかあるまい。西の都、京都。違う。京都はもともと都だ。今も都だ。東京が東の都で東京なんだから。

と言うことでMIYAKO TO MIYAKO というテーマが決まった。

 

走行可能な林道の探し方

次は林道だ。林道をどう探すか? これはもうインターネットを駆使して探すのが一番。例えば「埼玉 林道」と、エリアを絞って検索をかけると出てくる出てくる。中には地図まで書いてくれている方も。それらのサイトは中にはゲートが閉まっているのに突破していくような記事もある。その行為の賛否はあるが、ゲートがあるかないかは分かる。ゲートがある林道は走ってはいけないので、候補から外す。

これらサイトで林道の名前が分かったら、今度は林道名で検索すると、通行したライダーのブログがいっぱい出てくる。ここでさらに検索条件を1年未満で探してみるといい。これで走れる林道をある程度見つける事ができる。

もっと高度になると国土地理院の地図とGoogleマップの衛星写真を駆使して探すが、これはマニアックな方法なので初心者向けではない。

 

そうやって見つけた林道をつなぎ合わせて作ったのがこのルートだ!

▲実際にはGoogleマップでポインティングを行っているが、ここではざっくりと紹介。

現時点では総距離は不明。そもそも1週間で走りきれるのかも疑問だが、やってやろうじゃないか!

長旅の前には欠かせない愛車のメンテナンス

画像: 長旅の前には欠かせない愛車のメンテナンス

ルートが決まったら、次にアフリカツインの整備を行う。走行前にきちんと整備しておけば旅の途中でメカトラブルはほぼ避けられる。これをおろそかにして旅立つとツーリング先で大変な目に遭う。ラリーはその最たるもの。ラリー前に整備しないで参加する人間などいない。

私はホンダドリームに丸投げ。

自分でやるよりプロにやってもらったほうが間違いがないから。確かに自分でもできなくはないけれど、私はメカニックではないので、そこはプロにお任せ。

ホンダドリーム一宮にはアフリカツイン大好きの冨永君がいるので安心だ。やっぱり好きな人が好きな物をいじることの安心感は大きいよね。

画像: ▲ホンダドリーム一宮にて。信頼しているメカニックの冨永氏。 ホンダドリーム一宮|愛知県一宮市平和1-5-18

▲ホンダドリーム一宮にて。信頼しているメカニックの冨永氏。

ホンダドリーム一宮|愛知県一宮市平和1-5-18

私のアフリカツインは一万キロ走ったので、オイル交換はもちろん、各部の消耗品も交換してもらった。

なかなかの消耗具合だ。チェーンは規定値内だったので交換せず。

タイヤも新品に交換した。今回はミシュランのアナキーワイルド。品薄でタイヤが手に入らない今、この銘柄だけ唯一手に入ったのだ。

三橋淳が1週間のツーリングに出かけるときの持ち物

さて、次は荷物である。

林道ツーリングがメインだから、荷物は軽くしたい。ということで今回はキャンプはなし。揃えたのがこの荷物だ。

画像1: 三橋淳が1週間のツーリングに出かけるときの持ち物

右から。
Tシャツ×3
防寒着
バイクシートカバー
帽子
ジーパン
パンツ×3
靴下×3
歯磨き
髭剃り
整髪料

衣類が3セットしかないのは、途中で洗濯すればいいやという考え。それでもダメだったら、途中で買えばいいやと。でも買い足すと荷物が増えちゃうので、そういう場合のためにヨレヨレの物をチョイス。そう、捨てるのに躊躇しないセレクトだ。

あとは撮影機材のカメラにGoPro、ドローンだ。正直撮影しなければどれだけ身軽か!

画像: ▲着用していくウエア類。

▲着用していくウエア類。

ブーツはアルパインスターズのBelize Drystar Oiled Leather。ハーフサイズなので歩きやすい。万一林道を歩いて帰らなねばならないと考えると、モトクロスブーツよりツーリングではおすすめ。

DFGのソックスはブーツにはピッタリ。グローブもDFGのウインターグローブ。またDFGのナビゲータークールジャケットは3シーズン仕様の万能型。10月はこれでいけるはず。

画像2: 三橋淳が1週間のツーリングに出かけるときの持ち物

ヘルメットはラリーストのアイデンティティを保つためにアライのオフロードヘルメットを使っている。DFGゴーグルは薄いスモークタイプ。濃いやつだと森の中で暗くなるので薄いのがいい。中に見えるのはオードビーで作ってもらったゴーグル用メガネ。そしてアフリカツインにはBluetoothインカムが必須。私はいつもB+COM。

また工具は普段は持たないが、今回は長丁場なのでこれだけ持つことにした。

結束バンド
スパナ 8、10、12
自転車用ツール
エアバルブアダプター

これだけ! 壊れたらその時。というか壊すことはあっても壊れることはない。丁寧に走ればいいだけだ。もっとも釘とか踏んだらパンクするけど、それは不運だったと諦めてバイクを置いて歩いて下山しタクシーを呼ぶよ。

それはまるでラリーにリタイヤしてヘリコプターで救助されるようなものだ!

さてみなさんお気づきだろうか? 大事な物を持っていかないのだ。そう、レインウエア!

雨降ったらどうすんのさ? そういう時は悪天候によりステージキャンセル! 宿に連泊スタイルだ。どうだこれが軟弱ラリーストの林道ツーリングスタイルだ! 

だって雨の中走るの嫌なんだもん。みんな雨の日でも走ってて偉いなーって思います。

レポート:三橋 淳

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