MotoGP2021シーズンの折り返しとなる第9戦オランダGPが終了し、ジョアン・ミルが3位表彰台を獲得! このレース、スズキの地力を感じるレースだったと思います。

ミルの表彰台、リンスのアクシデントなど見どころいっぱいオランダGP

画像1: ミルの表彰台、リンスのアクシデントなど見どころいっぱいオランダGP

ここ数戦、ちょっとツキが無いな……と思っていたチーム・スズキ・エクスターですが、第9戦オランダGPは色々とスズキファンにとって(良くも悪くも)見どころのあるレースだっと思います。

今回のスターティング・グリッドはアレックス・リンスが3列目7番手スタート、ジョアン・ミルが4列目10番手スタート。予選はいつもどおりに苦しみましたが、今回はスズキがちょっと相性が良さげのTTサーキット・アッセンなので期待が高まります。

その期待を裏切らず……

画像2: ミルの表彰台、リンスのアクシデントなど見どころいっぱいオランダGP

好スタートを切ったリンスはいきなり4番手までジャンプアップ!

その後、オープニングラップの混戦の中で5位へポジションダウンしますが、リンス本人が『無理なく3・4番手争いができていた』と言う通り、快調な走りを見せていました……が!?

3LAPめに6番手を走っていた某ライダーが強引にリンスのインへ飛び込んで、リンスの腕と相手のバイクのウイングレットが接触。

画像3: ミルの表彰台、リンスのアクシデントなど見どころいっぱいオランダGP

このままでは転倒すると判断したリンスは自らコースアウトを選択し、トップ集団から一気に最後尾までポジションダウンとなります。

ここで私(北岡)はオイィィィ! 何してくれとんねーん!と心の中で叫んでいましたが、リンス様は違いました。

本人曰く『もし自分がアウト側にいなかったら相手は間違いなくコースアウトしたと思う。レースアクシデントだから仕方ないし、とにかくそこからは全力で追い上げるしかなかったよ』とレース後にコメント。

紳士すぎる。あんた男やでぇ……

画像4: ミルの表彰台、リンスのアクシデントなど見どころいっぱいオランダGP

でね、スゴいのがここから。

3LAPめにトップ集団から一気に最後尾まで転落したら、普通もうココロ折れるじゃないですか。私だったらもう帰りたいです。だけどリンスは諦めなかった。そして、最後はどこまでいったと思います?

11位ですよ。

最後尾から9台も抜いたってこと。きっちり5ポイント獲得。

そのハートの強さもすごいけど、なんだかんだリンスとスズキのMotoGPマシンGSX-RRって速いんだよなぁ……と逆に感心しました。ていうかこの前(約3週間前)にリンスは右腕骨折してたはずなのに、まったくそれを感じさせないし。鉄人か。

画像5: ミルの表彰台、リンスのアクシデントなど見どころいっぱいオランダGP

これはアレですね……『ツキ』とか『流れ』が悪い感じ。

ここからサマーブレイク(MotoGPの夏休み)に入りますから、その間にリフレッシュして、後半戦は良い流れを引き寄せて欲しいところです!

3位表彰台よりジョアン・ミルに感謝したこと

画像1: 3位表彰台よりジョアン・ミルに感謝したこと

そしてゼッケン36ジョアン・ミル。

この人もやっぱりスゴかった。スタートは10番手だったけど、相変わらずの安定感ある速さを発揮。

オープニングラップの8番手から1LAPめには7番手へ、4LAPめには6番手へ。

画像2: 3位表彰台よりジョアン・ミルに感謝したこと

じり、じりじり……とポジションを上げていきます。

そして15LAPめには4番手となり、表彰台まであと1歩のところまでたどり着きます。

そして19LAPめに!!!

画像3: 3位表彰台よりジョアン・ミルに感謝したこと

序盤でリンスと接触し、その後、3番手を走っていた某ライダーをオーバーテイク!

表彰台圏内に入ったことも嬉しかったけど、なんか個人的にはごめんなさい、ちょっと気分がよかったかも。

リンスの悔しさをチームメイトのミルが取り返した! みたいな気持ちになった。

某ライダーとて、ぶつけようとしてぶつけた訳じゃないだろうから、これはあくまで私個人の気分の話ですけどね。リンスファンとしては、ちょっと嬉しかったのです。

画像4: 3位表彰台よりジョアン・ミルに感謝したこと

その後、後続のライダーたちの猛追を寄せ付けず、そのままミルは3位表彰台を獲得。

派手さは無いのですが、この表彰台獲得によって、なんだかんだ年間チャンピオンシップでランキング4位へと順位を上げているところにも注目です。

画像5: 3位表彰台よりジョアン・ミルに感謝したこと

ほんと、チーム・スズキ・エクスターの2人って実力ありますよね。

彼らを支えるGSX-RRだってそうです。

次戦スティリアGPは8月8日ですから、しばらく時間が空きますが、この間にGSX-RRも進化してくることでしょう。

そうなれば後半戦、リンスとミルはさらに活躍してくれるはず!

画像6: 3位表彰台よりジョアン・ミルに感謝したこと

正直、今シーズンはヤマハやドゥカティが強さを発揮しています。

昨年2020シーズンのスズキの進撃を止めるために、彼らは努力したんでしょう。でも、スズキだってどんどん進化しますからね!

後半戦、GSX-RRの戦闘力は変わってくるのか?

(下に続きます)

2021シーズンMotoGPは、まだまだスズキから目が離せません。

だけど、とりあえずリンスとミルは、シーズン前半戦おつかれさまでしたっ!

ありがとう!

前回の『100%スズキ贔屓のバイクレース』はこちらです!

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