JSB1000の2レース目に、ちょっとモヤモヤしたけど…!?

他のクラスでも熱いバトルは行われていて、JSB1000クラスの2レース目も印象に残る内容でした。

このレースはST1000クラスの後に行われたのですが、雨は上がりウェット宣言はなし。

でも、雲行きが怪しく、たまに少量の雨が降ったり止んだり。
そんな中行われたレースだったので、少し荒れました。
JSB1000は土曜日にレース1、日曜日にレース2が行われ、両レースポールポジションをとったのはシリーズ参戦ではなく、スポット参戦のチームヨシムラ・渡辺一樹選手。

レース1は、去年も速かったヤマハ・中須賀克行選手が優勝。2位がホンダ・清成龍一選手。3位が渡辺選手という結果でした。メーカーを背負った代表達が表彰台にのぼってるなという印象でした。

ヤマハはずっと速かったので、今年もダントツで優勝してしまうのかなと、レース1を見ると少し感じる部分があったのですが、レース2はそれぞれ選手の見せ場みたいな所があり、面白かったのです。

このレースはマルチコース前にある、3.4コーナー前後とセカンドアンダーブリッジを超えたあたりからフィニッシュにかけてと、広範囲観れる場所からの観戦。

画像: 全体図と見えた場所、観戦ポイントです。

全体図と見えた場所、観戦ポイントです。

ちなみにレース1は90度コーナー付近のZ席から観ていたのですが、マシンが少し暴れたり、お尻が振られている感じがわかったり、ブレーキをかけている・かけていないも選手によって違い、とても面白かったです。レース2も同じ場所で観ようか悩んだのですが、せっかくなので変えようと思いマルチコース前に。

視野が広いというのもあるのですが、レース1で3、4コーナーでトラブルがあったりしたので、どんな走りなんだろうと気になりここから観ることにしました!

フロントローはレース1で表彰台に上がった3選手。
最初が勝負だなとドキドキしながら画面を見ているとトップに出たのは清成選手!
すぐ後ろには渡辺選手。そして中須賀選手。

「うぉー、熱い!!!」と興奮していると、すぐに目視できる場所に選手達が。

3、4コーナーで順位が入れ替わって「あー!!!」と心の中で叫んじゃいました。

トップから渡辺選手・中須賀選手・清成選手。 暫くそのままの順位でスタートから約12分経過した6LAP目最終コーナー辺りで3位の清成選手を4位の亀井選手がオーバーテイク。

亀井選手は1LAP目では6番手だったのですが、4LAP目にファステストを更新したり、ほぼトップ4状態のバトルだったのです!

ここから攻めて守っての走りが続きあっという間に12LAP。
この周の裏ストレートで中須賀選手が渡辺選手に仕掛けにきたのですが、そこに更に亀井選手が飛び込んできて3ワイドに!!!!

この亀井選手の気持ちが表れるような走りには「凄い!!(※表現がいつも貧弱ですいません)」と目を見開いてしまうほど。

抜くのかなとドキドキしたのですが、順位は変わらずトップから渡辺選手・中須賀選手・亀井選手・清成選手に。

ここで変わらない順位を守りながら走れる渡辺選手に流石だなと感じながらも、目が離せない展開に画面に釘付け状態でした。

画像: こんな感じで差が縮んだり、広がったり目が離せない4台のバトルでした。

こんな感じで差が縮んだり、広がったり目が離せない4台のバトルでした。

そこからは少し差ができ、トップ2バトルに。
15LAP目には接触もあり、ドキッとする場面があったりして、ホントに目を離したらもったいないくらいのバトルが続き、18LAPの裏ストレートでついに中須賀選手がトップに!!!

やっぱり3ワイドも見れたしZ席で見れば良かったかなと少し後悔…。

18LAPを終える前に清成選手がPITに入り、マシントラブルでまさかのリタイア。
勢いのある走りで魅せてくれていた亀井選手もラスト4LAPというところで1コーナーでマシンを止めてリタイア。

ホンダの2台があと少しというところで残念な結果になってしまいました。

「まさか...。このままの順位でチェッカーなのかなと思っていたらリタイア。こんなことになるなんて」と唖然としていると、少し雨がポツポツ降ってきました。

中須賀選手がトップを走って、頑張って渡辺選手が追いかけていたのですが「渡辺選手のマシンがだんだん止まりにくくなっているか?!」という場内アナウンス。

でも、少しずつ差が縮まり、「え?もう1回バトルあるかな?」と期待が膨らみ画面を見ていると、21LAP目の3、4コーナーでなんと渡辺選手が中須賀選手をオーバーテイク!

「わぁ!!」と立ち上がった瞬間、赤旗終了のアナウンスが。

「えー、赤旗?!なぜ?」と困惑。
何かがどうなったの?!という驚きが隠せないまま一人で「え?え?え?」と、、、

アナウンスを待っていると「20LAPでレース終了により、優勝は中須賀選手。続いて渡辺選手。3位は濱原颯道選手という結果になりました」という報告がありました。

画像: レース2の記者会見の様子。表彰台に上がった3選手です。

レース2の記者会見の様子。表彰台に上がった3選手です。

実は3位争いも濱原選手と加賀山選手がかなりいいバトルをしていて、表彰台をかけたバトルとトップ争いが中断となってしまいなんだかモヤモヤ、、、

その後コース上でインタビューがあり、こんな状況だし、どんな心境なのだろうとコメントを楽しみにしていると、中須賀選手は「きついレースでした。雨が降ることは予想していたから、ここで抜かなきゃと思ったり、雨が降ってきてからはこれはレース前に確認していた雨雲だと思ったし、結構降ってきて危なかったので、オフィシャルにアピールしていて、、。でも、そこからも走るのが必死だった。抜かれたタイミングで赤旗になってしまったのですが、勝ちは勝ちなので。」と答えていました。そこには雨に対する戦略、さすがチャンピオンという、必死にバトルしていてもどこか余裕のありそうな雰囲気でした。

2位になった渡辺選手は赤旗に対して「中須賀選手がアピールしていたのも知っていたけど、諦めたくなかったので、攻められるところまで攻めよう。転んでもいいから行こう!と思っていて、抜けたと思ったところで赤旗が出て、、、でも、負けは負けですね」と。

渡辺選手は結果は2位でしたが、この言葉や走りからもホントに胸に刺さるものがあって「何事も諦めずに頑張るかっこよさ」みたいなパワー、刺激をとても感じた瞬間でした。

3位の濱原選手は逆に「雨でひよっていたところを加賀山選手に抜かれたりしていたのですが、タイミング良く赤旗で終わって表彰台に上がれてよかった。運が良かったです」と話されていました。
確かに運もないと勝てないレースだと感じた反面、しっかりゴールし、自分の攻める場所で速さを出していたからこその3位に見えて、なんだか目が離せない選手だなと感じました。

赤旗については、中須賀選手のインタビュー内容から「“雨が降ってきて"選手がアピールすると中断されるの?!という疑問が残り、ツインリンクもてぎのモータースポーツ課の方を直撃! お話しを伺うと「選手からのアピールで赤旗になる事もあります。しかし、トップを走る数台からの声でないと判断はできないのです。
今回はトンネルを抜けた辺りの雨がひどく、オフィシャル判断での赤旗でした」とのこと。

今までレースを観て、こういった赤旗終了はなかったので、とても勉強になったレースでもありました。

これも、レース後のインタビューで中須賀選手の「アピールしていた」という発言などから知れた事なので、アプリを使ってそういったシーンが見られてよかったし、振り返ると凄く活用して観ていたんだなと驚きます!

JSB1000クラスは赤旗でそのまま終了というレースになってしまいましたが、スタートからのトップ4バトルをはじめ、加賀山選手のベテランの走り、他にも見所は沢山あったレースで面白かったです。

気になった方はYouTubeで過去配信もあるので見てみて下さい!

今回の観戦はホントに配信を見ながら思う存分活用し、楽しんでいたのですが、印象に残っている出来事がもう1つ!!

ST600クラスの決勝前に「56RACING」のトークショーが配信されていたのです。

画像: トークショーの様子です。

トークショーの様子です。

そこでは、中野真矢監督、J-GP3でクラス優勝した13歳の小田喜阿門選手、同じクラスに参戦している山根昇馬選手。今年からJSB1000にステップアップした名越哲平選手が出演し、J-GP3レースや前日のJSB1000レース1の内容から56RACINGへの中野監督の想いやチームについてというお話しが展開されていました。

このお話もとても面白く、56RACINGのチームの雰囲気や監督の指導方がわかったり、昔と今の違いや、選手の違った一面が見られたりしたのですが、最後に中野監督が「次のST600に、56RACINGの卒業生、埜口遥希が出るので注目して下さい。」と言っていたのです。

次のレースだし、注目してみようとレースを観ると埜口選手はトップ争いをして結果は2位に。

中野監督が言っていたので注目してみたという単純な理由ですが、凄くいいきっかけだったと感じました。トークショーの面白さってこういった部分もありますよね!
監督や選手が話していたポイントを見てみよう。この選手ちょっと注目してみよう。
そこで熱いバトル、走りがあると、これからも面白そうだし、今後注目しようという気持ちになり、どんどんいろんな事が知れて面白くなっていく♪

今回はこの「Grooview」アプリでホントに全クラス凄く楽しくレース観戦でき、知れた事も沢山ありました。

また、開幕戦ならではのそれぞれのクラスに対するドキドキ。また、荒れた天気だからこその名場面も沢山あったレースでした。

オフィシャルさんも開幕戦から新人さんが入るのか、レースとレースの合間に旗を振る練習をしていたりも。

画像: オフィシャルさんが旗を振る練習をしている様子。

オフィシャルさんが旗を振る練習をしている様子。

開幕戦を現地で観られたこともですが、なにより予定通り開幕でき、素晴らしいレースを観られてホントによかったです。

次戦は鈴鹿サーキットでの2&4レース。
どんなバトルが観られるのか、今からドキドキワクワクです( › ·̮ ‹ )♪

画像: 観戦で必須だったモバイルバッテリーとパシャリ。

観戦で必須だったモバイルバッテリーとパシャリ。

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