ちょっと取り上げるのが遅くなってしまって恐縮なのだが、ついに今年からエンデューロIBに昇格するということで満を辞してこの記事をあげさせてもらいたい。JNCCやJECをしっかり追いかけている人は、その名を聞いたこともあるだろう。しかし、その評価はまだまだ足りないはずだ。青木琥珀というライダーは、近い将来間違いなく、前橋孝洋や保坂修一に続く、日本エンデューロ界を牽引する存在になってくれるだろう。

オフロードバイクを始めて4年間でIB昇格

まず青木琥珀の経歴を簡単におさらいしよう。

画像: 2021年3月、中学を卒業したばかりの青木琥珀。3年前とはまるで表情が違う。

2021年3月、中学を卒業したばかりの青木琥珀。3年前とはまるで表情が違う。

「初めてバイクに乗ったのは小学5年生くらいのころ、徳島の実家に帰省した時に、祖父が一緒に遊ぶためにKTMの65SXを買い与えてくれたんです。その時はただバイクに乗るのが楽しくて、たまに乗るくらいでした。

小6になってKTMさいたまにお世話になって、たまに蓮さん(石戸谷蓮)に練習を見てもらったりしてました。そして2017年のWEX爺ヶ岳でレースデビューしたんですが、1周しかできなくて、それが悔しくて、それまでやっていなかった基礎練習をするようになったんです。一ヶ月ひたすら8の字とオーバルをやっていたら、次のWEXチーズナッツパークで6周回れたんです」

そう。琥珀がちゃんとオフロードバイクを始めたのは小学6年生。今年、中学を卒業して高校に入るので、まだそれから4年しか経っていないのだ。

僕が琥珀を初めて見たのは2018年のJNCC10耐G。彼はちょっとしたガレたゲレンデの登りでスタックし、マーシャルに助けてもらっていた。その時はまだ、そんなレベルのライダーだった。

そんな琥珀が急成長を遂げ、今年エンデューロIBに昇格した。その理由は、恵まれた環境もあるが、彼自身の決意と努力の賜物だと見ている。

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