現在、ホンダとKTMの熱戦が繰り広げられているダカールラリー。そのホンダの誇るCRF450RALLYには、日本が培ってきた様々なハイエンドテクノロジーが仕込まれている。今回は、足下であるスイングアームに密着してみよう。

軽く・細く、しかし破断しないように…

この20年ほど、オフロードバイクの形状が大きく変化することもなかったが、80年代から90年代にかけてリアまわりはドラスティックに変化してきた。ツインショックからシングルショックへ進化し、リンク機構について様々なシステムが開発され、時には板バネも試されたほどだ。

リア周りのショックを思い切り受けるゾーンであり、路面追従性や、トラクションにも大きく影響、その重要性はオートバイを知れば知るほどいかに大事なものかじわじわとわかってくるはず。いまや、どのメーカーも同じ、と思いきや実はこのスイングアーム、意外と差異があるパーツである。

画像: 軽く・細く、しかし破断しないように…

早速、2021モデルのCRF450RALLYを見てみよう。CRF250/450RやCRF1100Lアフリカツインと同様に、リンク部は太く、アクスルに向けて細くなっていくタイプだ。求められる強度に応じ、かつマスの集中化を進めた最新のシルエットと言えよう。

この形状を、材の切断・溶接や、鋳造を経ずに作れることが、スゴイことなのだ。

画像: デューンにおいては、かなり無理なジャンプを強いられることも。CRF450RALLYのテーパー型スイングアームは、強靱でありながら、優れたドライバビリティを実現する

デューンにおいては、かなり無理なジャンプを強いられることも。CRF450RALLYのテーパー型スイングアームは、強靱でありながら、優れたドライバビリティを実現する

This article is a sponsored article by
''.