ヤマハが新たに発表した新E-MTB「YPJ MT pro」は、一般的なMTBとはかなりかけ離れた異型のフォルムをしており、なんとYZと同様のツインチューブ形状。バイクの技術とヤマハ開発陣本気のこだわりが、詰め込まれています。今回はMTBプロライダー・JNCC-AAライダー内嶋亮がインプレッション。もうコレは見た目だけでなく性能面を踏まえても、自転車界の"YZ"と呼べるマシンですよ。

このジャンルのMTBとしては禁断の、長めスイングアーム

画像1: このジャンルのMTBとしては禁断の、長めスイングアーム

バイクでもヒルクライムをする時にリアにトラクションを掛けるのは必須条件。それでも足りない時はシッティングになります。でもスイングアームが長ければその分地面に対して押し付けやすくなるので、トラクションもかけやすくなるという訳なんです。

YPJ-MT Proのスイングアームは469mm、これには内嶋選手も「今までにこんなにスイングアームが長いオールマウンテン系のマシンは無かったと思います。一般的なオールマウンテン車と比べると3cm程長いですね」と驚いた様子。

画像2: このジャンルのMTBとしては禁断の、長めスイングアーム

「僕は普段460mmのマシンに乗っています。しかし、それと比べるとスイングアームが長い分、地面を押さえつけやすいのでスタンディングでもしっかりリア荷重がかかります。特にシッティングした時にかなり実感しますね。

実際スイングアームが長くなる事で、斜面に対しては捲れにくい(トラクションが抜けにくい)、直進安定性が上がるといったメリットもありますが、その反面ボディアクションに対して挙動が鈍感に(大きい動きが必要)なったり、コーナーが曲がりにくくなってしまいます。しかし、このYPJはスイングアームが長いにも関わらず、その長さ故のデメリットが気にならない乗り心地になっており、ただ単に伸ばしただけでなく絶妙な設計バランスがとられているのです。」(内嶋)

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