全日本エンデューロ選手権、今季ゼッケン10をつけて走る大神智樹が、世界最高峰のエンデューロレース「エンデューロGP」に向かっていった。9月25日現在、大神はイタリアの地で下見や練習走行をこなし、夜のスーパーテストを待っているところだろう。大神は、2017年にはじめてエンデューロGPに挑戦しており、今回は2度目のチャレンジになる。2017年、大神は多くのイタリア人にもみくちゃに応援され、熱い歓迎を受けながらも…エクストリームテストのゴールで、ある老人に中指をつき立てられていた。

ヨシカズと、コハク。大神は未来に賭ける

画像: 左保坂、右青木

左保坂、右青木

大神がつれていっているのは、保坂修一(19歳)と青木琥珀(14歳)。保坂は、すでに大神よりも結果を出していて全日本エンデューロ選手権のトップ3に位置する。モトクロスのファクトリー経験者である、鈴木健二・釘村忠の厚い壁が立ちはだかるが、保坂は「10代のうちに、1位になりたい。それが僕らにかけられた期待だと思っています」と言う。

かつて、日本のトライアルが黒山家率いるブラック団によって、世界レベルのライダーを何人も輩出したのだが、大神と話していて意識されるのは、このブラック団だ。エンデューロのレベルを、世界まで押し上げたい、という夢を現代において実現するために、動き出している。

画像: 保坂、ルスツにて

保坂、ルスツにて

「実際、ヨシカズに関しては順調に成長していってるが何かきっかけが無いともう一つ伸びない様に見える。コハクの伸びしろはまだ未知数だけど、タイムも上がって安定してきた。これからがあるからこそ今回のイタリア経験に意義があると思う。

いくらかかるのか、何日必要なのか、レンタルはどこでするのかといった情報が無いから、世界戦はいま日本人にとってとても遠いモノになっています。お金の集め方や資料を求め先もわからないなかでのスタートになってしまっています。だけど、その部分がもう少し円滑に行くようになれば、準備期間もバタバタせずに済むし、今後ヨシカズらがGPに出るときに、走りに集中できるようになると思う。

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