ダカールラリーを知り尽くした男・三橋 淳が新型アフリカツインを満喫するこの連載企画。話を再び北海道のたびに戻して、今回素敵なロケーションを求めて三橋が向かったのは湖。青い空、輝く水面、そしてまぶしい緑の草原…絶景ハンティングには最高のシチュエーションのハズだったが、思わぬ「難敵」との遭遇で予想外の事態に! ということで、早速その模様をご覧ください。

※本編でご紹介している写真の撮影は全て車両通行可能な場所で行っております。

目指すはコムケ湖。知る人ぞ知る素敵な場所!

画像: 目指すはコムケ湖。知る人ぞ知る素敵な場所!

天気が不安定で、朝から曇りのはずだった。

しばらく太陽が望めないと言うので、溜まっていた作業をやろうと思っていたのだ。

そしたら晴れてるじゃん!

でも天気予報はすぐに曇りになると言う。じゃあまあいいか…と思っていたのだが、予想に反して一向に曇らない。

待てよ? これはチャンスなんじゃないか? と言うことで、素早く撤収して次の目的地に向かう。

目指すはコムケ湖だ!

どこよそれ?という人も多いかもしれない。コムケ湖は、サロマ湖の隣にある小さな湖。湖なのに海沿いに面していて、しかも、なんと海と湖の間にダートが走っているというじゃないか。そんな素敵なロケーションを逃す手はないよね!

というわけで、外れた天気予報に見切りをつけて、向かったのはコムケ湖。

到着した時には太陽がニッコリ微笑んでいる。来て良かった~! と準備したのだが、走り出す頃には…どういうこと? 曇ってきちゃったじゃないか!

天気が良ければ気持ちいい映像になるけれど、曇っちゃうと途端に「さいはて感」がでて、なんだか暗い気持ちになってしまうのが北海道の景色。とはいえ、薄いけれど日は差しているようで影はできるので、とりあえずダメ元で撮影開始!

右手に海、左手には湖。これぞ絶景!

画像1: 右手に海、左手には湖。これぞ絶景!

キャンプ場の横から伸びる林道は、走り始めこそ木のトンネルだが、海沿いに出ると右手に海、左に湖と言う絶景の中を走れる。これまたすごいぞ!

画像2: 右手に海、左手には湖。これぞ絶景!

とはいえ、日の光はどんどん弱くなっていく。まさに時間との戦いである。この景色を楽しむ余裕などはない。とにかく撮れるだけ撮っておく。

画像3: 右手に海、左手には湖。これぞ絶景!

海側には護岸処理がしてあるものの、湖側にはほぼ手付かずの自然がそこにある。北海道の河川は自然の流れに任せているので、本当に雄大な景色を見せてくれる。これが北海道に「大陸感」がある理由だろう、なんて勝手に思っている。

そうこうしているうちに、太陽はあっという間に隠れてしまい、こういう時だけ当たる天気予報にムッとする。こんな事なら朝イチで来るんだった、と思っても後の祭りである。時間は既に夕方だ。

夏の湖畔…と言えばアレ! そう、蚊の大群!

画像1: 夏の湖畔…と言えばアレ! そう、蚊の大群!

コムケ湖の脇にあるキャンプ場がいい雰囲気だったので、そのまま泊まろうかと思ったのだが、ダメ元でサロマ湖畔にあるキャンプ場に向かう。運が良ければマジックアワーの夕暮れが狙えるんじゃないか、と思ったのだ。

画像2: 夏の湖畔…と言えばアレ! そう、蚊の大群!

が、しかし、そこは地獄の場所だった…。

考えてみればそうだよね。夏の湖畔沿いである。容易に想像できたはずじゃないか。

蚊の集団がキャンプ場一帯を覆い尽くしているのだ…。

その数は尋常じゃない。それも、牛の血でも吸うのか、刺された瞬間、イテ! って声を上げるくらいの強力なヤツまでいる。

ここには居られない!

勇気ある撤退である。

しかし、この蚊の大群をものともせず、外で料理をしているカップルがいて、すごいなーと思って見てみると外国人のカップルだった。つ、強い…。

画像: 蚊の集団がキャンプ場一帯を覆い尽くしているのだ…。

そして、寝床を求めさまようことに…今夜どうする?

しかし、撤退することに決めたのはいいが、こんな時間から寝床を求めてさまようことに…。しかも雨まで降ってきた。

画像: そして、寝床を求めさまようことに…今夜どうする?

こうなると選り好みなどしてはいられない。まずは近くの道の駅に緊急避難、である。背に腹は変えられない。

しかし、寝床探しのさまよえる生活はここから始まるのであった…。

協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
写真:三橋 淳

【次回予告】 予想しなかった蚊の大群の出現で、図らずも寝床探しに追いやられた三橋 淳。さまよいながらも、 次なる素晴らしい絶景を求めて、北海道の旅を続けます! 次回「能取岬」をお楽しみに!

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「アフリカツイン 北駆南走」前回の模様はコチラ!

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