2020年5月より、Off1.jpはテーマをもった特集を毎月展開していこうと思う。まずは、今月はセローについて。250とも、歴史とも明確にしていないことは「オールアバウトセロー」的な側面を持ちたいことの顕れだったりする。ってことで、まずは1日目…Off1.jpがオススメしたいセローの特選パーツをピックアップしてみよう。
ZETA
フロントフォークトップキャップ イニシャルアジャスター
ヤマハセロー250は、本当にすぐれたトレールバイクだ。トレッキングの相棒として尖っているのに、そのほかの性能はとてもおおらかに、どんなことでも対応してくれる。225時代はロングツーリングはちょっと敬遠したかったけど、250になってから巡航性能も高い。だが、サスペンションはどうだろう。アジャスター皆無のフロントサスに、若干不満をおぼえている人もいたのではないだろうか。
そこで試してみたいパーツがこちら。導入コストもとても安価だ。日高2デイズエンデューロに参戦するため、目下セロー250をモディファイ中の鈴木健二が、こちらをテスト。セッティングの方向性も編み出したと言う。ぜひ参考にしていただきたい。
¥11,500(税抜)
適合車種:セロー250 '05〜'18
カラー:ゴールド
内容:左右1セット
左がスタンダードのキャップとスペーサー。右がZETAのキットだ。一目瞭然、キャップで調整できるようにスペーサーが短くなっている。
キャップのアジャスターを動かすと、こんな風にスペーサーを押す形になる。で、スプリングをあらかじめ縮めておいてくれるというわけだ。
鈴木健二によれば、スタンダードのカラーが調子いい
このアジャスターを、自らのテスト能力をもって試してみた鈴木健二。
まず、この組み合わせについて。ZETAのアジャスターとしての右のキットは、緩めきるとスタンダードよりも柔らかくなる設定で、締め込んでもスポーツ走行には、大きな効果を感じ取れなかったと言う。そこで、鈴木がしたのはカラーの差し替え。写真右のアジャスターと、左の標準カラーを組み合わせることで、よりイニシャルに負荷をかけるくらいがちょうどよかったとのことだ。
「サスの初期の状態が固くなります。さらに僕のセローはスプリングもテクニクスで固いものに変更してもらっています。そして、減衰も、このイニシャルにあわせてオイルの粘度を固めにすることで、全体的にサスペンションがガッシリします」と鈴木健二は説明している。このアジャスターでは、固める方向にも、緩める方向にもセッティングができるのが利点だ。