(※webサイト ロレンス 2020年3月24日の記事より)
244ccエンジンを、車体左右に配置!!
じつはYouTubeなどを検索してみればわかるとおり、ベスパの多気筒化カスタムってのは、そんなに珍しい存在ではありません。ユニットスイング方式を廃して他機種のエンジンを摘んだり・・・という荒技? 風のほか、ユニットスイング右側の単気筒エンジンを並列2気筒やVツインにしたり、その手法は様々です。
ベスパらしさをユニットスイングに求めるなら、やはり後者の多気筒化手法のほうが好ましいですが、エンジンを車体右寄りに積んだアンバランスな乗り物であるベスパを、多気筒化はさらにアンバランスにするのは言うまでもないでしょう・・・。
Modifikasi vespa dua silinder by wrs #freedom scooter exodus
www.youtube.comその点、ドイツのモトリーノ・ディアボロが製作したベスパPX改は244cc単気筒ユニットを車体の左右に積んでいるのが特徴です。重たいエンジンが左右に分かれて配置されているので、バランス的にも好ましい構造と言えるでしょう。

ベスパPXと、コーサのパーツを巧みに融合させて、モトリーノ・ディアボロの488ccツインエンジン車は生み出されています。
www.motorino-diavolo.de
車体を右側から見ると、一見フツーのベスパスクーターですが・・・。
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エンジンケース、ギアボックスはコーサ用を使用。ロータックス製のコネクティングシャフトとバイブレーションダンパーを使って、進行方向前向きの右、進行方向逆向きの左の各244cc単気筒を連結させています。
www.motorino-diavolo.deパワーチェックで58馬力を記録!!
モトリーノ・ディアボロのクリスチャン・ミュールバウワーとフランツ・ミュールバウワーは、2018年12月からこのベスパPX改を作り始め、2019年のSIPオープンデイというイベントまでの完成をプロジェクトのターゲットとしました。

2019年、ドイツのスクーター専門店、「スクーターセンター」によるパワーチェックを受けるベスパPX改。
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ナンバープレートの488は、このベスパPX改の総排気量を示しています。
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動画の後半・・・のパワーチェックでは、なんと58.1psをマーク!!
www.youtube.comこのベスパPX改、ベスパファンであれば・・・そしてビッグ2ストロークファンであれば、誰もが一度乗ってみたい・・・と思うのではないでしょうか? まぁ実際乗るとしたら、ベスパの小径タイヤとブレーキで50馬力以上の大パワーをコントロールするための、自制心が求められますけどね・・・。
ともあれモトリーノ・ディアボロの力作であるベスパPX改のサウンドを、ぜひ動画にてご確認ください。
Twin Vespa PX 58 PS auf Scooter Center Prüfstand Motorino Diavolo
www.youtube.comまとめ:ロレンス編集部 宮﨑健太郎