「心拍数が気になる」ジェフ・ワードの言

現トレーナーの、ジェフ・ワードはこのタンパを想定していたような返答をしてくれた。

画像: ジェフ・ワード。AMAの7タイムスチャンピオンだ

ジェフ・ワード。AMAの7タイムスチャンピオンだ

「下田はオフシーズンの間に、学ぶために沢山ミスをし、繰り返し修正して、成長してきている。レース終盤の疲労でミスを犯さずにレースをマネジメントする方法とかね。簡単なことではないが、私ができることはすべてたたき込んでいるつもりだ。

気になるのは、心拍数だね。

画像: 右は、長年下田丈のメカニックをつとめる、キャメロン

右は、長年下田丈のメカニックをつとめる、キャメロン

練習はいろんなものを自分のコントロール下におけるものだが、レースでは思っている以上に速くものごとが過ぎていく。だから息が詰まって、深呼吸をして場に慣れようとするものなんだ。それで、心拍数が上がる。レースでも、心拍数をマネジメントしなければいけないのが、プロとアマチュアの違う点だと私は考えている。速いやつが後ろにぴったりつけてきても、状況を受け入れ、平常心を維持してずっと戦い続けること。4、5、6ラップをいい状態に保ち続けること。

画像: レース後も、ファンが立ち寄るガイコホンダパドック

レース後も、ファンが立ち寄るガイコホンダパドック

だから、下田にとっては緊張状態を落ち着かせるのが大事なことだ。レースをこなすうちにできるようになると思う。だからテストトラックのライディングでは、誰よりも速く走ることを要求しているんだよ」と。下田がたとえば表彰台に上がれるかどうか…は、パニックに陥らないこと、レースをマネジメントできることが大事なのだとワードは言う。

「He is really good at the game.
(彼は、本当にいいレースをするからさ)」
と。

画像: メインレース後、メカニックはマシンをばらし、エンジンまでおろしてトラックに積載する。次戦への準備はすでに始まっているのだ

メインレース後、メカニックはマシンをばらし、エンジンまでおろしてトラックに積載する。次戦への準備はすでに始まっているのだ

驚異的な成長率をみせる下田の、この開幕の10位の意味はとてつもなく期待感に溢れている。次戦、ダラスラウンドはたったの1週間後。この2020シーズンをどう戦っていくのか、大いに注目して騒いでほしい。下田も日本のファンに対して「今の時代だから、SNSとかを通じてもっと盛り上げたい」とコメントしてくれている。

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