ヤマハセロー250は、本当にすぐれたトレールバイクだ。トレッキングの相棒として尖っているのに、そのほかの性能はとてもおおらかに、どんなことでも対応してくれる。225時代はロングツーリングはちょっと敬遠したかったけど、250になってから巡航性能も高い。だが、サスペンションはどうだろう。アジャスター皆無のフロントサスに、若干不満をおぼえている人もいたのではないだろうか。

画像: 鈴木健二が、セロー250イニシャルアジャスターを徹底テイスティング。スポーツ性を向上してくれる、セローのファナルアンサー

そこで試してみたいパーツがこちら。導入コストもとても安価だ。日高2デイズエンデューロに参戦するため、目下セロー250をモディファイ中の鈴木健二が、こちらをテスト。セッティングの方向性も編み出したと言う。ぜひ参考にしていただきたい。

画像: 2016年の日高ツーデイズエンデューロスタート。ゼッケン2をつけたセローで走る鈴木健二。ご存じ、エンデューロ界を牽引する、唯一無二の存在。

2016年の日高ツーデイズエンデューロスタート。ゼッケン2をつけたセローで走る鈴木健二。ご存じ、エンデューロ界を牽引する、唯一無二の存在。

※当記事は、2018年6月の記事を、後日鈴木健二氏に取材し、再編集したものです。

ZETA
フロントフォークトップキャップ イニシャルアジャスター

¥11,500(税抜)
適合車種:セロー250 '05〜'18
カラー:ゴールド
内容:左右1セット

特殊技能必要なし、特殊工具も必要なし。

インストール方法は実に簡単だ。

画像1: 特殊技能必要なし、特殊工具も必要なし。

車体フロントを浮かせて、ハンドルをクランプから外し、アッパーブラケットのクランプボルト2つを緩めたら、トップキャップを外す。19mmのレンチで外せるので、ホントに特殊な技能はいらない。

画像2: 特殊技能必要なし、特殊工具も必要なし。

トップキャップが開いたら、フォーク内部のスペーサーが見える。

画像3: 特殊技能必要なし、特殊工具も必要なし。

これを手で引き抜いて、キットに付いてくるスペーサーと差し替え、付属のワッシャー、キャップの順番にいれて締め込む。キャップは27mmのレンチ。締め付けトルクは23N・mなので注意。簡単すぎて、写真に撮り忘れた。

画像4: 特殊技能必要なし、特殊工具も必要なし。

左がスタンダードのキャップとスペーサー。右がZETAのキットだ。一目瞭然、キャップで調整できるようにスペーサーが短くなっている。

画像5: 特殊技能必要なし、特殊工具も必要なし。

キャップのアジャスターを動かすと、こんな風にスペーサーを押す形になる。で、スプリングをあらかじめ縮めておいてくれるというわけだ。

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