長寿命や耐候性に加え熱い走りも実現する‼

ハーレーやインディアンといった所謂アメリカンクルーザーに乗る一部のライダーに、チョットした異変が起きている。ヘルメットをフルフェイスにし、ワインディングでスポーツライディングを楽しんでいるのだ。

Vツインエンジンはハイパワー化し、倒立フォークやモノショックを備えるモデルも登場。カスタムもエンジンや足まわりに及び、スポーツバイクに施すものと同じ内容になってきた。

そんななかメッツラーは、クルーザー用のハイグリップタイヤが求められていることを市場調査で知る。そこで新開発されたのがクルーズテックだ。

画像: 旋回初期の身のこなしが軽いのは、前輪のトレッドパターンを排水性だけでなく、シャープに寝ていくよう溝の入れ方を追求したおかげ。

旋回初期の身のこなしが軽いのは、前輪のトレッドパターンを排水性だけでなく、シャープに寝ていくよう溝の入れ方を追求したおかげ。

試乗会はイタリア・シチリア島にて開催。技術説明会で開発責任者のサルヴァトーレ・ペニーズィ氏は「ユーザーの求めるものが変わってきた。クルーザー用でも旋回力が高くなければ満足してもらえない」と語った。

その言葉通り、カーブを軽快に駆け抜けていける。まず、クルーザーではヘヴィになりがちなコーナーエントリーが、スムーズで軽やかだから驚く。クイックに車体を寝かし込んでいけるのは、タイヤに刻まれた細かな溝のおかげ。切り込みを斜めにしたトレッドパターンで、軽快なハンドリングを実現している。

旋回中は接地面が柔らかくたわんで路面を掴む、しっとりとしたグリップ感があり、深いバンク角を不安なく維持。リアはデュアルコンパウンドが採用され、長い距離を走っても中央だけが極端に擦り減ってしまうことを抑止し、均一性のある摩耗を達成した。

画像1: 長寿命や耐候性に加え熱い走りも実現する‼
画像: リヤはコンパウンドをデュアル化し、センター部はロングライフに、ショルダーはしなやかに路面を掴むよう分けて偏摩耗も抑止している。

リヤはコンパウンドをデュアル化し、センター部はロングライフに、ショルダーはしなやかに路面を掴むよう分けて偏摩耗も抑止している。

画像: 水をまいたクローズドコースでも試乗し、高いウェット性能を味わった。急制動ではABSの効きが従来より遅く、グリップ力が高いことがわかる。

水をまいたクローズドコースでも試乗し、高いウェット性能を味わった。急制動ではABSの効きが従来より遅く、グリップ力が高いことがわかる。

また、縦方向のバネがハードで、ガッチリさせるのが従来のクルーザー向けタイヤだが、クルーズテックは堅牢な構造としながら縦バネがソフトで、衝撃吸収性に優れ乗り心地がいい。結果的に疲労感が少なく、長旅に最適だ。

試乗は水をタップリまいたクローズコースでも行い、ウェット性能や冷間時のグリップ力が高いことも確かめることができた。排水性に優れるトレッドパターンと耐候性の高いコンパウンドによって、濡れた路面にも強い。

あらゆるシチュエーションに遭遇するクルーザー用タイヤならではのタフさに加え、高いグリップ性能で旋回力も増したクルーズテック。クルーザーでもアグレシッブな走りを堪能したい欲張りなライダーにオススメしたい。

画像2: 長寿命や耐候性に加え熱い走りも実現する‼

CRUISETEC クルーズテック・サイズ表
 
●FRONT
MT90B16
130/90B16
150/80-16
130/80B17
130/70R18
130/60B19
100/90-19
120/70ZR19
110/90-19
MH90-21
120/70B21
 
●REAR
MU85B16
MT90B16
180/65B16
150/80B16
130/90B16
180/70B16
180/60R16
200/55R16
160/70B17
200/55R17
150/70B18
180/55B18
240/40VR18
180/55ZR18
260/40VR18
 
最新Vツインクルーザーに対応するラジアルおよびバイアスプライタイヤをラインナップ。リヤは260サイズという超極太も設定している。発売は2019年6月末頃を予定。

[ 問 ] ピレリジャパン TEL.03-5418-6500

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