2018年、通天閣がトライアルで沸いた。2013年の大阪城レッドブルXファイターズ、古くは82年から続いたジャパンスーパークロス…。自分たちの競技を、多くの人に見てもらいたい。純粋な思いが作り上げた都市型競技は、今年開催2年目に入った。
シティ・トライアル・ジャパン
日時/2019年5月18日
会場/万博記念公園
![画像: シティ・トライアル・ジャパン 日時/2019年5月18日 会場/万博記念公園](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/05/27/9d7376c9fccb5b96adfb4fb393928b86bf0c9206_xlarge.jpg)
これはショーじゃない。競技だ
オフロードバイクの競技は、人口の多い街中から隔離されて競われるから、なかなか競技の素晴らしさが伝わらないし、だからこそ注目もされづらい。だったら、街中でやればいいじゃないか! そんな発想は、そりゃ思いつくのは簡単だけれども、実行に移すことのいかに大変なことか。
![画像: これはショーじゃない。競技だ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/05/27/11ac449a304ae1406abb912cec2f09ac5d640daf_xlarge.jpg)
トライアルは、ある意味都市型に向いている競技だ。低速でも魅せられるものがあるし、ショーアップもしやすい。これまでも、バイクイベントにトライアルショーを組み合わせたりする例は、数多くあったし、事実盛り上がった。
ただ、ショーは競技と違う。勝利を求めて競い合う姿は「観る」意味を数倍にも膨らまし、その競技への憧れを増幅させる。
紛れもない世界レベルの妙技
トライアルの世界は、黒山家が作り上げた黄金期世代が列強を誇っているものの、近年若い世代が勢いを見せつつある。たとえば、2002年生まれでIASクラス2年目の氏川政哉。多くのトライアルライダーと同じように、幼年時から自転車トライアルに取り組み、2014年には世界チャンピオンに輝いた。2015年からのバイクデビューだから、とんでもないスピードで日本のトライアル界を登っている。
![画像1: 紛れもない世界レベルの妙技](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/05/27/7b96e299845a47eb38d734558827bdf4af64bfe6_xlarge.jpg)