欧州市場では激戦区というだけあって、ミドルスポーツの中でもとりわけスポーツネイキッドクラスは4メーカーとも自信作ばかり。スタイル、性能、機能のバランスに優れ、コストパフォーマンスも優秀なモデルが勢揃いする。正直、どれにするか悩ましいところだが、ここでそんな4台の魅力を乗り比べながら検証してみよう。

YAMAHA MT-07

好バランスの傑作スポーツ

画像5: 走り比べて分かった各車の個性と魅力! 最新 ミドルスポーツネイキッド・一斉比較!!

使いやすい上に強烈なパンチを発揮するエンジンと、素直で身軽なハンドリングが魅力。街中、峠道と、やろうと思えばどこでもクイックで元気な走りができる。

瞬発力の力強さに関しては、カタログスペックのはるか上を行っているような力強さだ。

しかも非常に扱いやすいバイクで、こういった元気のいい万能な走りをどんなライダーにも楽しませることができる。今回試乗したのは新色で、見慣れたデザインに新鮮さを甦らせた。

RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:68㎏

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ハンドル位置、シート、ステップのバランスが絶妙。コンパクトで上体が自然に起きるのだか、腰を少し引いて乗ったりすると程よい前傾になったりする。ライダーの体格差にも幅広く対応し、フィッティングしやすい。

DETAILS

メーターはユニークなデザインの液晶デジタル。非常に細身だが視認性はまずまず。

センターにリブを設けたユニークなデザインのホイールを採用。ディスクはペータル。

SUZUKI SV650 ABS

ブレーキ強化で魅力倍増

画像7: 走り比べて分かった各車の個性と魅力! 最新 ミドルスポーツネイキッド・一斉比較!!

魅力はフラットでトルクの充実したパワフルなエンジン。剛性感のあるシャシーと、使い方を選ばない出力特性で、オールマイティな走りを実現する。パワフルなのに応答が穏やかなので、扱いやすさは抜群。

特に上等なサスなどは使っていないので、その分わきまえは必要だが、かなりスポーティな走りまで楽しめる。

クセのない素直なバイクで、全てを及第点以上でまとめられ、総合性能において実に優秀な1台。

価格も魅力的だ。

RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:68㎏

画像8: 走り比べて分かった各車の個性と魅力! 最新 ミドルスポーツネイキッド・一斉比較!!

ハンドルが高く、上体の起きた自然な弱前傾ポジョン。車体がスリムなのとシートが低いので足は非常に出しやすいのもストリートで重宝する。ただシートとステップが近く、ロングランではヒザがやや窮屈に感じる。

DETAILS

Vストロームにも採用されている、トルキーな伝統のVツインエンジンは76.1PS。

今回からフロントブレーキキャリパーが4ポットに進化、制動力に磨きがかけられた。

TEXT:宮崎敬一郎、本誌編集部

公式サイト

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