コンパクトな車体で扱いやすさ極まるハンドリング

Zシリーズの最小モデルがZ250SL。

エンジンや車体といった基本コンポーネンツはニンジャ250SLと共通で、違いはフルカウルを取り払ったネイキッドスタイルとバーハンドルの装備程度、という兄弟車だ。

車体が125〜150ccモデル並みに軽量コンパクトなうえに、ハンドル位置が高めで力を入れやすいから、取り回しは自由自在。

ハンドル切れ角も大きく、狭い駐輪場での移動やUターンも楽々と行える。

ルックスから受ける印象どおり、走行特性は軽快かつシャープ。

画像1: コンパクトな車体で扱いやすさ極まるハンドリング

ゼロ発進がスムーズで低回転域での粘りもあり、市街地走行ではストレスフリー。このクラスの単気筒エンジンにありがちな高回転域での重ったるさや不快な振動もない。

各ギアで回し込んでやれば小気味よく速度が乗っていくから、最高速は150km/hを超えるはず。このパフォーマンスなら高速道路でも不満はない。

何より特徴的なのが扱いやすいハンドリング。

画像2: コンパクトな車体で扱いやすさ極まるハンドリング

やや幅広で高めにセットされたハンドルバーで上体に負担が掛からず、低速時でもフラつきにくいし、腰で操る感覚を身に付けられる。

上体が起き気味になることで見通しが効いて精神的な余裕も生まれるから、エントリーユーザーにも優しい。

ただ、タンデムシート位置が高く、無造作に跨ぐとテールカウルを蹴ってしまう。小柄なライダーは気を付けたほうがいい。

画像3: コンパクトな車体で扱いやすさ極まるハンドリング

前後サスペンションのセッティングはややハードな設定で、荒れた路面では特にリアからの突き上げが大きめ。

画像4: コンパクトな車体で扱いやすさ極まるハンドリング

逆にハードなブレーキングでも姿勢を乱さず、コーナーアプローチでスパッと向きを変えるスポーツライクな運動性を示すから、2〜3速を多用するようなミニサーキットならニンジャSLや2気筒のニンジャ/Zよりも速いだろう。

ビギナーにも扱いやすいストリートコミューター適性と、積極的に操れるスポーツ性を併せ持った守備範囲の広いオートバイだ。

SPECIFICATION
全長×全幅×全高 1935×700×1015㎜
ホイールベース 1330㎜
シート高 780㎜
車両重量 150㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
総排気量 249㏄
ボア×ストローク 72.0×61.2㎜
圧縮比 11.3
最高出力 28PS/9700rpm
最大トルク 2.3㎏-m/8200rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 11ℓ
キャスター角/トレール 24度/90㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ290㎜ダブルディスク・φ220㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 100/80-17・130/70-17

●撮影/南 孝幸

公式サイト

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