SPECIFICATION
●水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
●398cc
●48PS/10000rpm
●3.9kg-m/8000rpm
●167kg
●785mm
●14L
●110/70R17・150/60R17
太田安治
1975年の免許制度改正以降、国内市場をリードしてきた400ccクラスだが、1996年の再改正で大型二輪免許の取得が容易になると人気の中心は大型モデルへ移り、多くの車種が2000年代に生産を終了した。代わって台頭してきたのが250クラス。08年登場のニンジャ250は扱いやすさと低価格によって大ヒットし、250市場を一気に活性化させた。
最新のニンジャ400は18年モデルのニンジャ250と同時に開発され、車体とエンジンの基本構成は共通。80年代以降に一世を風靡したレプリカモデルを想わせるスポーティーな仕上がりだ。「日本の交通事情に合うのは600cc程度のミドルクラス」と言われた時期があったが、ニンジャ400に乗るとその概念が変わる。使い切れる動力性能と軽量コンパクトな車体が、ライダー主導で走る楽しさを改めて気付かせてくれるのだ。400クラス再興の起爆剤になって欲しい。