幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。
(月刊オートバイ2018年8月号より)

変わらぬGSXーRのDNA

250㏄はRZ、400㏄はCBXが開けた「スポーツバイク」の扉。750㏄クラスのそれは、スズキによって力強く開け放たれた。

昭和58年に発売したΓ、翌年のGSXーR(400)に続き、GSXーR750を発表。大型免許枠への、まさかのレーサーレプリカ投入だった。

R750は、すでに水冷が常識となりつつあったエンジン冷却に油冷方式を採り、スズキがΓで先鞭をつけたアルミフレームも投入。先代モデルから30㎏もの軽量化を果たした。

画像: 当時、当たり前になり始めていたハイパワーエンジン=水冷、の図式をひっくり返したオイルジェットピストンクーラー付き油冷方式。

当時、当たり前になり始めていたハイパワーエンジン=水冷、の図式をひっくり返したオイルジェットピストンクーラー付き油冷方式。

R750は、鈴鹿8耐やAMAを含め、世界的に盛り上がりつつあった4ストレースへの出場も視野に入れ、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本で爆発的人気を得、新たなライバルも呼び込むことになる。

誰にでも手に入れることができて、すぐにサーキットラン、レース出場もできる4ストビッグバイク。そのGSXーRコンセプトは、誕生30年を過ぎても、なにも変わっていない。

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