全日本ロードレースの最終戦として行われている「MFJグランプリ」大会。今回、この冠をいただくレースが50回目ってことで、記念レースが行われます。それが「レジェンドライダー デモンストレーションレース」。
「MFJグランプリ」って名前が使われ始めたのは1987年だそうで、そんでどこが50周年やねん、と思いましたが、それ以前は1963年から鈴鹿や富士スピードウェイで行なわれるビッグレースに「日本グランプリ」って名称を使っていて、それを通算しての50回目なんだそうです。
つまり、それを記念してのレジェンドライダー・デモンストレーションレースです。といっても、デモンストレーションで、しかも現役を退いてかなりの時間が経つレジェンドもおいるので、内容は250ccスポーツバイクを使用しての、東コース10周。参加ライダーと使用マシンは、下記のとおりです。
■ホンダ CBR250RR
片山敬済 73年全日本エキスパートジュニア750ccチャンピオン
八代俊二 84年全日本TT-F1チャンピオン
宮崎祥司 91年全日本TT-F1チャンピオン
伊藤真一 06年全日本JSB1000チャンピオン
■カワサキ Ninja250R
和田将宏 68年全日本250cc以上クラスチャンピオン
清原明彦 プロショップキヨ代表
塚本昭一 92年全日本TT-F1チャンピオン
藤原克昭 現カワサキレーシングチーム コーチ
■スズキ GSX250R
水谷 勝 82年全日本GP500チャンピオン
樋渡 治 アールズギア代表
北川圭一 03年全日本JSB1000チャンピオン
梁 明 01年全日本スーパーバイクチャンピオン
■ヤマハ YZF-R25
河崎裕之 70年全日本250cc以上クラスチャンピオン
江崎 正 84年全日本TT-F3チャンピオン
毛利良一 77年全日本750ccチャンピオン
藤原儀彦 89年GP500チャンピオン
※タイトルは最終獲得のもの キヨさん樋渡さん、カツもタイトルホルダーじゃないなんて意外!
いやぁ、この顔ぶれ! すげぇ! 中の人も、正直言って現役時代を知ってるの、水谷さんくらいからかなぁ。片山さん以前になると、もう雑誌とか資料の中の人、伝説の人だもん……。
ま、このレースがどういう展開になるのかは、まったく予想がつきません。マシンはノーマル、タイヤも市販もの、しかもマシンの基本スペックにすごく差もあるから、ガチでやってもなぁ……。
ライダー面から考えても、伊藤真一さんはまだ現役、藤原克昭なんかほぼ現役だし、北川圭一はライディングスクール講師、藤原儀彦さんはヤマハテクニカルセンター(=教習所)の教官だったはず。キヨさんとシャケさんはもうじぃちゃんだしなぁ←絶対怒られるやつw
CBR250RRとGSX250Rなんて、もともと作ってるコンセプトからして違うから、S660とアルトが競争するようなもんだし、レースになるわけがない。競馬みたいにハンデもないし、ここは水谷さんからクレームが出て、やや娯楽方向に振れる気がするし(笑)。
ともあれ、豪華なレジェンドたちが鈴鹿を走ります! 今まで、日本のライダーを系統だててスポットを当てたことなんてありませんでしたから、すごいいい試みだと思います。
そんで、GSX250Rに乗った水谷さんがCBR250RRの八代さんにコテンパンにやられて
「なにやっとらすか! スズキもっと速い250cc作ってくれんとおそがーてかんわ!」
なんてスポーツバイク開発が進んだりして……。そ、それはないか(笑)。
このレース見るために鈴鹿に来たっていい! そんなレジェンドレースはきょう土曜15時半からプラクティス、あす日曜14時半から決勝レースです。ん? 決勝とは言わんか(笑)
写真・文責/中村浩史