シャッキリとした白い光で闇を切り裂く
LEDバルブのメリットとして挙げられているのは高い輝度(明るさ)と少ない消費電力、バルブ切れトラブルの無さ。ヘッドライトの照射範囲と明るさが自動車に劣り、発電容量の余裕も少ないオートバイには最適のアイテムだけに、現在のバルブと交換することを考えている人も多いだろう。だが、ほとんどのLEDヘッドライトは車体にコントローラーまたはドライバーユニットを取り付けてバッテリーとヘッドライトに配線を引かなければならないので装着が面倒。そこで試したのがノーマルバルブと差し替えるだけで使えるベロフのプレシャス・レイだ。
XSR700に装着してみたが、取り付けの妨げになる要素は一切なく、10分程度で交換完了。ただしフランジ部分から後端までの長さがハロゲンバルブ+カプラーよりも6・5㎜長く、ヒートシンク部の直径も43㎜あるので、ヘッドライトケースの形状によっては寸法的に収まらなかったり、ケース内にある配線の取り回しを工夫する必要があるだろう。念入りにヘッドライトケースの寸法をチェックしてから購入することをお勧めする。
ノーマルのH4ハロゲンバルブ(55/60w)との明るさの違いは歴然としていて、体感的には2倍の明るさ。6500ケルビンの白い光でコントラストが強調され、対象物がクッキリと見える。それでいて消費電力は純正ハロゲンバルブの約半分だから、発電量の少ない旧車や小型車、グリップヒーターなどの電装系アクセサリーを取り付けている車両でも安心して使えることも魅力。
LOW BEAM
HIGH BEAM
現在使っているH4バルブヘッドライトの明るさ、光色に不満を持っているライダーなら交換するだけでスッキリするはずだ。