RIDE AFRICATWIN、2つめの目玉コンテンツはこちら。アフリカツインのエンジンを全バラ解体してしまおうというコンテンツだ。わずか2時間の間に、ばらばらと解体されていく様は圧巻。今回は説明しながらだったから通常ならもっと早くばらせるという。
マグロではなくて、エンジンの解体ショー
使用する工具は、だいたいこれだけ+ソケット類。
30000kmくらい走ってる、DCTのエンジンちゃん。こいつをあられもない姿にしていくという、今世紀最大のショー。
DCTエンジンちゃんのあられもない姿を待ちわびるみなさん。
頻繁にバラす前提にないエンジンは、シリンダー一体式
まずは、ヘッドカバーをはぐる。
ユニカム2気筒のスリムなヘッド周りにうっとりするギャラリー。
ヘッドを外すとこんな感じだ。30000kmで、カーボンの付着状況も見れる。自分が乗ってきたアフリカツインがこんな感じなのかなって思う。インレット、エキゾーストのバルブがなぜこんなに違うのかも説明されたりする。興味深すぎる。
ユニカムは、Off1.jpのとっておきの写真を蔵出しして説明しよう。
輪切りのアフリカツインエンジン。インレットはカムが直押し、エキゾーストはロッカーアームがバルブを押すという、変形SOHC。SOHCとDOHCの合いの子みたいなもんだが、DOHCにくらべて大幅にエンジンをスリムにできる。レーサーであるCRF450Rの技術を応用したものだ。
分解手順は思い切りすっ飛ばして、上下に割れたクランクケースに、2軸がおさまっている。通常のミッションと大きくは変わらない。
DCT関係をすっとばしてしまっているので、Off1.jpのとっておきの写真を蔵出しして説明しよう。
DCTが納まっているのは、クランク右側の別体ケースだ。
ダブル・クラッチ・トランスミッションと呼ばれるが、中身をみるとこのように1−3−5、2−4−6速用のクラッチが分かれているわけだ。
独特の鼓動感を産み出す270度クランク。みてのとおり、たしかに270度。
あられもない姿に。
あまり知られていないが、アフリカツインのピストンは超薄型。30000kmでこの程度で、ほとんどすり減っていない。10万キロは保証されている。
メカフェチ、うなる美しさ。
もしかしると10万キロを超えたくらいでエンジンをオーバーホールするようなユーザーもいるのかもしれない。でも、少なくともそれは数年後の話だろうし、きっと分解されるエンジンを見ることは、超レアな機会だと思う。見逃した人は、後悔するべし。