バイクイベントとしては異例の3000台が集合
ラリーと言ってもSSTRは競技ではなくツーリングイベント。参加するライダーは日の出時刻以降に日本列島の東海岸の任意の場所から各々スタートし、各都道府県に指定された道の駅を経由しながら千里浜を目指します。
いま、最も人を集めることができるバイク系コンテンツは、おそらくこのSSTRでしょう。とかく、各地で開催されているツーリングイベントが、盛況です。みんな走りに行く場所を、求めているのだと、思います。
仲間とともに長い距離を走りきって、夕日に照らされた千里浜を走った時は何ものにも変えがたい感動を味わうことができるでしょう。まるでダカールのような、多数の観客に見守られながらのゴールには、涙ぐむ人も。
無事に千里浜にたどり着いた全ライダーは「フィニッシャー」として特製バッヂをもらうことができ、競技ではないものの走行中のエピソードや走行内容などによって印象に残ったライダーにはSSTR運営委員会から盾が贈られます。
千里浜周辺で宿泊した翌日にはステージイベントが開催、著名なライダーやアーティスト、バイク好きなタレントなどがゲスト出演します。
仕掛け人は最強のバイク冒険家
多くのバイク乗りが憧れる冒険家、風間深志氏がイベントをプロデュースしていることはよく知られています。風間氏は1980年にバイクでキリマンジャロを登り、日本人で初めてパリダカラリーに参戦。さらにエベレストの世界高度記録や北極点、南極点を制覇。現在は息子である晋之介氏をライダーとして、ダカールラリーに挑戦しています。