煽り気味なタイトル、ごめんなさい…。
え、エルズベルグロデオのゼッケンが貼ってあるスポーツスター…。世界って馬鹿ばかりなの?
エルズベルグロデオは元々「直線番長祭り」なのだ
もちろん、このスポーツスターがエルズベルグロデオの本戦である「レッドブルヘアスクランブル」を走るわけではない。エルズベルグロデオは、元来、主宰のカール・カトーが「エルズベルグ鉱山でレースできたらおもしろいよね、やろうぜ」ってことではじめたレース。
エルズベルグ鉱山は、オーストリアでも有名な鉱山で、下から上までざっと1000m。超巨大なダンプが行き来できるほどのダートロードが頂上まで続いている。感覚的に言えば、東名高速くらいの幅があるところもある。しかもフラットなのだ。
世界中探しても、こんなに全開できる峠のダートはなかなかお目にかかれない。スピード自慢を集めようぜ、というのがそもそものコンセプトだったというわけ。
エルズベルグロデオは、この鉱山を駆け上がる「アイアンロード」と、ヒルクライム大会「ロケットライド」、そしてみんな大好きハードエンデューロ「レッドブル・ヘアスクランブル」で構成されている。媒体でエルズベルグを紹介してきた僕も、このアイアンロードを予選としか紹介してこなかったんだけど、実際にはほとんどのライダーにとって、お楽しみはこちらのアイアンロード。書類審査を通った1500名のライダーが順にタイムを計測するのだ。
そのうち、ヘアスクランブルに参加したい人は、このアイアンロードに参加してスタート順を勝ち取る必要がある。だから、予選とも呼ばれている。
格好良すぎるスーパーエンデューロ
というわけで…
エルズベルグスペシャルな、スーパーエンデューロ(つまりDUKE改)!! 結構この手の重量級がうじゃうじゃいて、カッコイイ。
180kgだそうですよ…。
GSも、ゴリゴリなオフロードGSが勢揃いする。
しかし、伝説の男は、950エンデューロで本戦へ参戦している
現代のエンデューロにおいて、もっとも尊敬を集める男と言えば、たぶんジョバンニ・サラだと思う。近年では足を悪くしてしまったことや、歳もあってライディングには出てこないし、今はKTMからガスガスに切り替えているけれど、サラは950エンデューロでヘアスクランブルへ参加したことがある。元々、98年のエルズベルグロデオ優勝者であるサラは、950エンデューロのデビューにあわせてチャレンジ。最初のヒルクライムを4番手で駆け抜け、チェックポイント9まで到達した。当然だが、驚異的なことだ。