今年で40回目を迎えるダカールラリー。南米での開催となって10回目となる2018年大会が、1月6日に南米・ペルーでスタートしています。ペルーをスタートしてボリビアを通過、ゴールのアルゼンチンへ、15日間にわたる約9000kmの「世界一過酷なモータースポーツ」。去年はパラグアイからスタートするルートでしたね。ペルーを通過するのは5年ぶりだそうです。

画像1: <ダカールラリー2018> ラリー前半戦を終了!
まずは2018年大会の顔ぶれから

南米はいまが真夏、でも高度4000m級のルートも走るダカールラリーは、最高気温35度から最低気温5度にもなる過酷なコンディションの中を走って行きます。
毎日の行程はSS(=スペシャルステージ:タイム計測区間)とリエゾン(移動区間:タイム計測なしの公道)に分かれています。スタート地点から、長い日には1000km近く走ってビバーク(=宿泊)、それを繰り返すんです。ダカールラリーのかんじを、今大会も出場している風間晋ノ介が去年教えてくれたことがありました。
「東京から大阪までずーっとダートで、そこを全開で走っていく。それが2週間つづく感じですね」
うーむ…想像を絶する、ってのはまさにこのことだなぁ。もちろん、ほとんど毎日キャンプ地での宿泊で、毎年のように大会期間中に大雨とか嵐に見舞われるダカールラリーは、びっちょびちょのドロドロ場所にテント泊、ってこともあります。うーん、心がやられそう……。

画像: ビバークの模様 この地面が、雨や嵐でヌタヌタになる日があるんです…

ビバークの模様 この地面が、雨や嵐でヌタヌタになる日があるんです…

当然、メーカーのサポートライダーやワークスチームはいい環境でのレース。ワークスライダーは、エアコン完備のキャンピングカー宿泊が当然で、一方のプライベーターは、そのエアコン用の発電機の音や、室外機からの熱風、寒風に悩まされての就寝、てことになるんです。この差もまた、ダカールのいつもの景色なんです。

画像: 最強マシン、KTM450Rally ゼッケン1は、前年度ウィナー、サンダーランド車なんですが…

最強マシン、KTM450Rally ゼッケン1は、前年度ウィナー、サンダーランド車なんですが…

画像: ホンダCRF450Rally やっぱり市販CRF250Rallyってよくできてるw

ホンダCRF450Rally やっぱり市販CRF250Rallyってよくできてるw

画像: ヤマハはセミファクトリーみたいな扱いでしょうか、WR450Rally 車体にテネレ、って書いてありますね

ヤマハはセミファクトリーみたいな扱いでしょうか、WR450Rally 車体にテネレ、って書いてありますね

画像: ハスクバーナも450Rally 基本設計はKTMと同じです

ハスクバーナも450Rally 基本設計はKTMと同じです

今大会は、KTMの17年連続Vがかかる大会とともに、ホンダにとってはワークス体制での参戦復帰から6度目の大会。ワークス体制での復帰が噂されるヤマハは、最後に勝ったのが20年前の1998年。ライダーはステファン・ペテランセルでした。
そして今大会参戦の顔ぶれは、まずはKTMから17年大会優勝のサム・サンダーランド、16年大会優勝のトビー・プライスをWエースに、マティアス・ウォークナー、アントイン・メオといった面々。対するホンダは、昨年レース前半戦をリードしながら、給油場所違反のレギュレーション違反をとられて大きく後退、優勝を逃してしまったホアン・バレダを筆頭に、マイケル・メッジ、リッキー・ブラベック、ケビン・ベナバイズが参加。優勝候補のひとりにあげられたパウロ・ゴンサルベスは年末の練習中に負傷して、イグナシオ・コルネホが代役参戦。この5人がワークスマシンCRF450Rallyをライディングします。
そのほかにも、ヤマハのトップチーム「ヤマルーブヤマハ」からは、アドリアン・ファン・ベヴェレン、フランコ・カイミ、ジャビエ・デ・サルトレ、ロドニー・ファゴッタがWR450Rallyレプリカで参戦。ハスクバーナからはパブロ・クィンタネッラ、アンドリュー・ショート……ショートはAMAスーパークロスも走っていたライダーですね。

1月6日にラリーは約3000kmを走って6日目を終え、1月12日にボリビア・ラパスでレスト・デイ(=休憩日ですね)を迎えました。ここからルートが4000m級の高地を迎えるため、世界一標高が高い首都として知られるラパスで、レストデイを設けることで高知順応の意味もあるのでしょう。
残り8ステージ、5000km。Webオートバイでは、日本から2年連続参戦している風間晋ノ介に同行している「冒険王」風間深志さんが、毎日のように現地からレポートを送ってくれていますが、ここではラリー全体、ここまでの前半をまとめてみます。

画像2: <ダカールラリー2018> ラリー前半戦を終了!
まずは2018年大会の顔ぶれから

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