排気量拡大で最高出力を83PSまでパワーアップ!
Z900からマイナーチェンジした1977年モデルとして登場したZ1000。空冷直4エンジンのシリンダーボアをZ900系の66㎜から70㎜にまで拡大、ストロークは66㎜そのままという組み合わせで、排気量を1016㏄にまで拡大。これにより最高出力83PSにまでパワーアップ、余裕のある走りを可能にしたエンジンを搭載している。
もちろん単に排気量をアップしただけではなく、クランクシャフトやクランクケースの強化も図られてパワーに見合った信頼性も確保されている。このパワーアップに合わせてフレームなど車体側も改良されて操縦安定性を改善、加えてこれまではドラムだったリアブレーキもディスク化された。さらにマフラーもZ1からZ900に受け継がれてきた特徴的な4本出しレイアウトから、左右2本出しへと変更されたことで、ティアドロップ形状の燃料タンクなどの基本的なスタイリングはZ900のままながらもイメージチェンジが図られた。このZ1000は1978年モデルまでの2年間生産された後、1979年モデルでスタイリングを一新した後継モデルのZ1000Mk-IIへとバトンタッチすることになる。
●エンジン型式:空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
●総排気量:1016㏄
●内径╳工程:70╳66㎜
●圧縮比:8.7
●最高出力:83HP/8000rpm
●最大トルク:8.1㎏-m/6500rpm
●燃料供給方式:キャブレター[VM28SS]
●変速機型式:5速リターン
●全長╳全幅╳全高:2240╳875╳1180㎜
●軸間距離:1505㎜
●シート高:820㎜
●乾燥重量:240㎏
●燃料タンク容量:16.5L
●タイヤサイズ(前・後):3.25H-19・4.00H-18