ちょっとやそっとじゃ人の性格は解らないものですね。「バイクも実は同じじゃない?」と、じっくり1週間乗ってみて、様々なシチュエーションや道で感じたことをお伝えします!
ただ1週間で、どれだけ走行距離を伸ばすかを自慢する企画ではありませんよ、念のため。
梅雨明け前の、気温40度にも達するアスファルト上で見えてきたモノは! なんでしょう?
オートバイRIDE編集部:山口銀次郎担当
鹿児島は桜島の夕陽を撮りたくて一目散に疾走ったら一日で1600Km……
夏の空を追いかけて、夏だけの夕陽を写真に収めたくて、鹿児島は桜島を目指しました。千葉から鹿児島へ、走行距離1600km以上の行程となる初日。ロング走行を共にするバイクは、「飽きのこない味わい深いヤツが良い」と、カフェのマスターが言ってたっけ? いや、たこ焼き屋の主人だっけか? いずれにせよ、「飽き」イコール「苦痛」となることは想像に容易いと思いますが、旅をより楽しむには苦痛を感じたくないものですね。今回の旅は、休暇を利用してのんびりとスケジュールが組めたので、試乗する車両次第で、といった車両ありきのユルユルプランでありました。
無理したプランではなく導かれた、というべきか?
トレーサーの初見でビビッとキちゃいました。松田聖子氏にキた、アレと一緒です。独特の並列3気筒ならではのフィーリング! 低回転からトルク豊かで、エンジン回転数によって様々なパルス感を演出し、それでいてバシッと胸すく加速力、ちょっとやそっとでは「語れんぞコリャ」となるワケで、なかなかの旅行程を画策してしまったということです。
4444km走行した確信を、早々に突きたいと存じます、せっかちなので。え〜、手が痺れた。……唯一のネガに感じたことです、ハイ。とはいえ、なにも手につかなくなるというものではなく、うっすらボヤ〜ンと感触が残る程度なので、2時間も経てば忘れることができる程度です。
そう、それだけマイナスイメージがなく、走ること自体がエキサイティングで、時に熱く、時に和ませ、とにかくクリアで健やかなマインドで常にいられるといった具合。なので、個性あるフィーリングをシチュエーションに左右されずに、素直に受け入れ楽しみ続けることができるのです。それすなわち、飽きがこないということなのかもね、とこの旅で感じることができました、ありがとう〜。
早々に締めに入るワケにはいかないので、残りの6日間お付き合いよろしくです!
1日目の行程:千葉県茂原から鹿児島鹿屋へ:1612.2km走行(ほぼ高速道路オンリー)
YAMAHA
MT-09 TRACER
MT- 09のフレームやエンジンといった基本的なコンポーネンツをベースにしたアドベンチャーツアラー。トラクションコントロールを標準装備、優れた防風性能を備えたアッパーカウルやナックルガードで快適性を確保し、燃料タンクもプラス4ℓ大容量化。好みに合わせて高さを調整できるハンドルとシート、機能的な液晶メーター、LEDヘッドライトなど装備も充実。2017年モデルではアシスト&スリッパークラッチが新採用され、カラーバリエーションは全3色となっている。
Color Variation:
ディープパープリッシュブルーメタリックC、マットダークグレーメタリック6、ダークグレーメタリックG
●全長×全幅×全高:2160×950×1345㎜
●ホイールベース:1440㎜
●シート高:845/860㎜
●車両重量:210㎏
●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
●総排気量:845㏄
●ボア×ストローク:78.0×59.0㎜
●圧縮比:11.5:1
●最高出力:116PS/10000rpm
●最大トルク:8.9㎏-m/8500rpm
●燃料供給方式:フューエルインジェクション
●燃料タンク容量:18L
●キャスター角/トレール量:24.0°/100㎜
●変速機形式:6速リターン
●ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・ディスク
●タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・180/55ZR17
価格=106万9200円