鈴鹿は公式スケジュール初日、予選セッションが終了しました! 決勝へ向けて最後の「カウントダウン」シリーズです。めでたく、これで8回をクリアしましたよ、ふふふ。GJオレ!
ここで今大会の変更事項を業務連絡します! 今年は、今まで「第1ライダー」「第2ライダー」「第3ライダー」なんて呼んでたのが変わって、腕章の色で「ライダー・ブルー」「ライダー・イエロー」「ライダー・レッド」ってことになってます。戦隊ものじゃあるまいし、だけど外国人にはわかりやすいんですね。第1=ファーストライダー、第2=セカンドライダー、第3=サードライダーって呼び方だと、順列をあらわしているようで、必ずしも正しい意味に伝わらないもんね。
さらに今回は、世界耐久ルールに準じて、3人のライダーの平均値が予選公式タイムになります。去年までは、エースライダーが飛び抜けたタイムを出せば、第2/第3はそんなでもなかったんですが、今年はそこも変わります!
まずは1回目。天気は雨上がりのドライコンディションで、路面温度は約30℃と低め、だけど湿度が高いかんじ。タイムアタックにはまずまずの条件です。
▼ライダー・ブルー
①中須賀克行 ヤマハファクトリー 2分06秒779
②ドミニク・エガーター TSRホンダ 2分07秒371
③渡辺一馬 カワサキTeamグリーン 2分07秒490
④シルバン・ギュントーリ ヨシムラスズキ 2分07秒508
⑤高橋巧 ハルクプロホンダ 2分07秒524
⑥ブロック・パークス YARTヤマハ 2分07秒718
⑦高橋裕紀 モリワキレーシング 2分07秒837
⑧日浦大治郎 ホンダ鈴鹿レーシング 2分08秒151
⑨加賀山就臣 チームカガヤマ 2分08秒901
⑩モトマップサプライ ジョシュ・ウォーターズ 2分08秒972
▼ライダー・イエロー
①アレックス・ロウズ ヤマハファクトリー 2分06秒405
②レオン・ハスラム カワサキTeamグリーン 2分07秒398
③ランディ・ド・プニエ TSRホンダ 2分07秒689
④マルセル・シュロッター エスパルスドリーム 2分08秒035
⑤野左根航汰 YARTヤマハ 2分08秒056
⑥ジョシュ・ブルックス ヨシムラスズキ 2分08秒134
⑦ジャック・ミラー ハルクプロホンダ 2分08秒595
⑧清成龍一 モリワキレーシング 2分08秒661
⑨ニッコロ・カネパ GMT94 2分09秒454
⑩亀井雄大 ホンダ鈴鹿レーシング 2分09秒482
▼ライダー・レッド
①津田拓也 ヨシムラスズキ 2分06秒929
②中上貴晶 ハルクプロホンダ 2分07秒504
③マイケル・vd・マーク 2分08秒164
④山口辰也 ホンダドリームレーシング 2分08秒610
⑤ジョシュ・フック TSRホンダ 2分08秒698
⑥アズラン・シャー・カザルザマン カワサキTeamグリーン 2分08秒715
⑦マービン・フリッツ YARTヤマハ 2分08秒754
⑧浦本修充 チームカガヤマ 2分09秒349
⑨ダン・リンフット モリワキレーシング 2分09秒891
⑩マイク・ディ・メリオ GMT94 2分10秒278
11時半にスタートしたセッションでしたから、時間がたつにつれて気温と路面温度が上がるのが1回目。中須賀、ロウズ、津田の3人が7秒切ってきましたね。特に天気が悪い状態から始まったので、第3…じゃねぇや、レッドライダーの時間帯が一番暑かったはずですが、そこはさすが津田ですね。
完全に鈴鹿8耐な天候、つまり灼熱の太陽が顔を出した2回目の予選は以下の通り。
▼ライダー・ブルー
①高橋巧 2分08秒306
②S・ギュントーリ 2分08秒649
③渡辺一馬 2分08秒650
④日浦大治郎 2分09秒169
⑤ラファエル・デ・ロサ BMWモトラッド39 2分09秒305
⑥中須賀克行 2分09秒373
⑦J・ウォーターズ 2分09秒873
⑧D・エガーター 2分09秒892
⑨伊藤真一 2分10秒043
⑩ディマス・エッキ・プラタマ ホンダTeamアジア 2分10秒211
▼ライダー・イエロー
①J・ミラー 2分07秒586
②ハフィズ・シャリーン チームカガヤマ 2分08秒023
③J・ブルックス 2分08秒311
④A・ロウズ 2分08秒379
⑤L・ハスラム 2分08秒417
⑥ジェイソン・オハローラン 桜井ホンダ 2分08秒982
⑦ザクワン・ザイディ ホンダTeamアジア 2分09秒419
⑧ダミアン・カドリン チームSupドリームホンダ 2分09秒455
⑨R・d・プニエ 2分09秒588
⑩清成龍一 2分09秒658
▼ライダー・レッド
①中上貴晶 2分07秒522
②M・Vd・マーク 2分08秒325
③津田拓也 2分08秒735
④浦本修充 2分08秒737
⑤M・フリッツ 2分08秒984
⑥ラタポン・ウィライロー ホンダTeamアジア 2分09秒195
⑦安田毅史 ホンダ鈴鹿レーシング 2分09秒319
⑧山口辰也 2分09秒588
⑨酒井大作 BMWモトラッド39 2分09秒766
⑩A・S・カザルザマン 2分09秒884
2回の走行を通じて、あれ、このライダーは1回目よかったのにとか、こっちのライダーは2回目だけ順位上がってるな、なんて感じたアナタは大正解。これは、タイヤの本数制限がかかわっているのです。というのも、この鈴鹿8耐は、今日から決勝レースまで、全部で20本しかタイヤを使えないんです。20セットじゃないですよ、20本。これはフロント1本/リア19本でもいいし、フロント/リア10本ずつでもいい20本です。
それも、きょうから本数制限がかかるってことは、つまり決勝レースで8時間(多くのトップチームは7回ピット/8スティント走行)、毎回フレッシュタイヤで走るためには、フロント8本/リア8本を残しとかなきゃいけないってことで、きょう使えるタイヤは20-8-8=4、つまり4本以内にしておきたい、ってのがホンネなんですね。これもフロント3本/リア1本でもいいし、フロント/リア2本ずつでもかまいません。
だから、特定のライダーがフレッシュタイヤで走れるわけじゃない、ってことです。たとえば4本をフロント/リア2本ずつとしたときに、ライダー3人×2回のセッションで、ふたりのライダーが前後フレッシュタイヤで行ったら、それで終了なんです。残りのひとりは中古タイヤで走らなきゃならない。イエロー/ブルー/レッドの3人のうち、イエローが2回ともフレッシュで行くチームもあるだろうし、イエローの1回目と、レッドの2回目でフレッシュを使う、って戦術もあります。これも、路面温度やまわりのライダーのペースを見て決めるんです。そう、もう8耐は始まってるんです。
結局、3人のライダーの2回のセッション分の平均タイムで、上位10傑に入って、明日のトップ10トライアルに出場できるのは以下のチームになりました! 表示タイムは3人の平均です。
1 ヤマハファクトリーレーシング 2分07秒116
2 ヨシムラスズキMOTUL 2分07秒523
3 MuSASHi RT ハルクプロホンダ 2分07秒538
4 カワサキTeamグリーン 2分07秒867
5 F.C.C. TSRホンダ 2分07秒919
6 YARTヤマハ 2分08秒176
7 チームカガヤマ 2分08秒553
8 モリワキMOTULレーシング 2分08秒796
9 ホンダ鈴鹿レーシング 2分08秒984
10 Satu HATI ホンダTeamアジア 2分09秒295
ちなみに11位はエスパルスドリームレーシング! わずか0秒089差で選に漏れてしまいました。12位はホンダドリーム、13位はBMWモトラッド39、14位はチームSuPドリームホンダ、15位がGMT94、16位がMotoMapサプライFutureAccess、ここまでが平均タイム10秒を切って、2分9秒台に揃えたのです。
これで、あす土曜は午前9時から鈴鹿4時間耐久がスタートし、13時に終了すると、8耐出場チームのフリー走行が45分(これもタイヤ本数制限内)、15時半からトップ10トライアル(これはタイヤ本数制限外)が行なわれます。これは、チームからふたりが出場できて、まず10位から6位のタイムが遅い方のライダーがアタックして、次は10位から6位のタイムが速かった方が出走。次に5位から1位のタイムが遅い方のライダーが走って、次が5位から1位までの速い方のライダー、という順番。つまり、タイムを出したチーム、その速い方のライダーが、路面温度の一番低い時間にタイムアタックできますからね。おととしの優勝者、ポル・エスパルガロが予選で出したポールタイム、2分06秒000(覚えやすい・笑)をだれが破ってくるのか、注目です!