紀伊半島の海沿いを、熊野市より和歌山市に向け時計回りに。
海沿い&ワインディングで本領発揮?
シンプルでライトな車体構成にも関わらず、先進の技術を搭載しているなんて乙ですね〜。先進技術といえば、その名に冠されたABSにも触れなくてなりませんね。現代のバイクにとって珍しい機構ではなくなっておりますが、注目すべきポイントはABSユニットのコンパクトさ! ちょっとマニアックな目線で申し訳ない。スッキリしたネイキッドスタイルなのに、目立たないABSユニットは小さくても頼れるヤツ! と、絶賛賞賛。当然、ABS作動時のシステムリアクションも現代レベルで、効き具合に違和感や不満は一切ございませんでした。今回の走行では、ABSが必要となる場面には出喰わしませんでしたが、あって安心システムであることは間違いないので、私の気持ちの余裕も大幅に増量するというものでしょう。しみじみ、ABSが標準装備されるといったご時世に感謝しつつ、ABSを作動させることないスマート運転を心掛けたいと思う今日この頃であります。
クネクネと続く海沿い下道のワインディングは、SVの本領発揮といったステージで、盛り上がるチカラを活かしつつグイグイ旋回させるがヨロシ。間違いナシ。90度バンクのVツインエンジン搭載車(特に、前バンクが水平に近い状態で寝ているエンジン)にある、『スタスタと簡単に寝てしまうが旋回しない』といったクセは多少なりともあるものの、スロットルワークとリンクさせるようリズミカルにバンクさせれば、それこそスポーツモデルのコーナリングそのものでございます! 車体構成の均衡が生む落ち着き払ったコーナリング特性は、ドッシリ身を預けられる、ストレスフリーで何時間でも楽しめるパッケージといえるでしょう。
旅は、和歌山まで北上したら、高速道路に連絡し後は一気に高速道路で一路、新橋の会社を目指して帰還です。
5日目の行程:三重県熊野市→和歌山県潮岬→東京都新橋:770Km走行(紀伊半島は下道で後は高速道路)
主要諸元 SV 650 ABS
●全長×全幅×全高: 2140×760×1090 ㎜
●ホイールベース :1450 ㎜
●シート高 :785 ㎜
●車両重量 :196 kg
●エンジン形式: 水冷4ストDOHC 4バルブV型2気筒
●総排気量 :645 cc
●ボア×ストローク: 81×62 . 6 ㎜
●圧縮比 :11 . 2
●最高出力 :76 . 1 PS/ 8500 rpm
●最大トルク :6 . 5 kg-m/ 8100 rpm
●燃料供給方式 :FI
●燃料タンク容量 :13ℓ
●キャスター角/トレール 25 度/ 106 ㎜
●変速機形式 :6 速リターン ●ブレーキ形式 前・後: φ240㎜ダブルディスク・φ200㎜ディスク
●タイヤサイズ 前・後 :120 / 70 ZR 17・160 / 60 ZR 17
●カラーバリエーション:パールグレッシャーホワイト、パールミラレッド、マットブラックメタリックNo. 2
●価格:73万8,720円