タミヤプラモデルファクトリー新橋店の店頭で、7月3日までアフリカツインの実車も展示中!
ホンダ製アドベンチャーモデルとして根強い人気を集めてていたアフリカツイン。その初代モデルは2000年で姿を消していたが、2016年にその名を冠したニューモデルが登場、最新技術で生まれ変わった新生アフリカツインとして世界中から注目されるようになったのは記憶に新しい。
そんな注目の1台だけに、世界的な模型メーカーであるタミヤも、1/6というビッグスケールで精密なプラスチックモデルを開発した。そして国内での発売日となった6月24日、発売記念スペシャルイベントとして「ライド アフリカツイン ミーティングatタミヤプラモデルファクトリー新橋」を東京・新橋のオフィシャルショップ「タミヤ プラモデルファクトリー新橋店」で開催。アフリカツインのオーナーをはじめ、50名あまりの参加者で会場は満員となった。
このイベントは2部構成。第1部では、本田技研二輪R&Dセンターからアフリカツインの開発責任者である飯塚直氏、そしてデザイン担当の小松昭浩氏と、アフリカツインへの思い入れが深いモータージャーナリストの松井勉氏による、1/1の実車の方の現行アフリカツインが一体どういうオートバイなのかを紹介するという内容。
開発の経緯からはじまり、写真や動画を交えながらの1時間は、「目指したのは、あくまでも初代アフリカツイン。もちろん他メーカーの最新アドベンチャーモデルも研究はしたけど、決して目標にはしなかった」「クレイモデル上の2〜3mmの形状の違いで操縦安定性などの性能が激変するんで、デザイナーの作りたい形との間でせめぎ合いが続くんです」といった、開発者ならではの興味深い発言が連続。
第2部の主役は、1/6アフリカツインを開発した、タミヤの古谷隆久氏と海野剛弘氏。どのように実物を模型化していくのかを、実車取材・撮影から始まる細かなプロセスとともに語ってくれた。
「まず核となる部分、バイクの場合はクランクケースから設計を進めます」なんて基本的なところから、アフリカツインの模型化のキーポイントとなったというオフロードモデルらしいスポークホイールに関して「ABS樹脂製のスポークの径は0.6mm、再現性と強度を両立させました。『あと0.1mm太くしませんか?』と現場から言われましたが、きっぱり『できません』と突っぱねましたね」といった話まで、いかにアフリカツインらしさを表現するかというこだわりのエピソードが連続。一般の参加者はもちろん、1/1の方の開発者である飯塚、小松両氏も感心することしきりだった。
タミヤ1/6オートバイシリーズ「Honda CRF1000L アフリカツイン」
全長390mm、全幅158mm、全高255mmというビッグサイズで、アフリカツインのディテールを徹底再現。本体価格2万2000円で現在発売中だ。