サーキットで鍛えられた空力特性は高速道路でも充分に体感できる!
NOLANと兄弟ブランドのX−LITEは40年以上の歴史を持つイタリアのヘルメットメーカー。どちらもモトGPやWSBなどで多くのライダーに愛用され、ヨーロッパ諸国では大人気のブランド。日本でもデイトナが代理店となって輸入販売を担当して以降、着実にシェアを広げている。
X−802RRは帽体にカーボン素材を使用したトップエンドモデルで、実測重量1445g(Mサイズ)という軽さが最大の特徴。日本仕様はJIS規格に適合させるため職人が1個づつ手作りしているが、需給バランスと製造ラインの見直しによってコストダウンを果たして価格を改定。802Rに対し、レプリカグラフィックモデルは約6万円も安い設定。
被り心地は若干浅め&タイト。頭から顔にかけての側面をしっかりサポートするタイプで、ヘルメット自体が軽いことと併せて頭を前後左右に大きく振ってもブレない。このあたりはレース対応モデルらしいところだ。サーキットで鍛えられた空力特性の良さは高速道路走行レベルでも充分に体感でき、走行風によるリフトやブレ、シールド内側への風の巻き込みはほぼ皆無。密閉性が高いため遮音性も優れている。ヨーロッパ製ヘルメットには珍しくベンチレーション性能も街乗り速度域から効果を実感できるし、曇りを防ぐピンロックシートも付属。内装素材に活性炭フィラメントパッドを採用したことで汗が蒸散しやすく、サラリとした被り心地を保てるうえ、内装形状の関係で被り脱ぎもしやすいからツーリングユースにも向いている。
レプリカはファンにもたまらない魅力だが、同仕様のソリッドモデルなら6万4500円(税別)。カーボン製としては圧倒的に安い。
X-802RR ULTRA CARBON
NOLAN ノーラン X-802RR ウルトラカーボン
価格:6万4500円〜13万8000円(税別)
[サイズ]S(55〜56)、M(57〜58)、L(59〜60)、XL(61〜62)・XXL(63〜64)
[カラー]レプリカグラフィック:ストーナー、チェカ、ペトルッチ、MotoGP
テスター太田の欲張りリクエスト!
軽さと静粛性、換気性能の高さでストリートでの使い勝手も上々。同サイズの国産モデルよりも横方向がタイトなフィッティングなので、きつく感じたらオプションの薄いチークパッドに交換するといい。僕ならサーキット用と公道用に2種類揃えておくね。
問い合わせ:デイトナ
TEL.0120-60-4955