全日本ロードレース開幕戦が行なわれた筑波サーキットでは、J-GP3/J-GP2/ST600と合わせ、MFJカップレースであるJP250クラスも開催されました。お伝えした土曜の予選に続いて、日曜は決勝レース。去年はオートレーサーの青木治親さん、初代AP250チャンピオン山本剛大が出場し、土曜に決勝があったんですよね。JPのレース前には雨も上がり、路面も乾いていく途中ではありましたが、ドライ路面にはならず、ラインドライにも一歩寸前、惜しい! ちなみにJPはウェットコンディション以外は、ミゾつきタイヤ、ダンロップα14spのワンメイクタイヤレースです。
筑波では、インフィールドでCBR、直線でR25!
レースは、予選2番手の豊島怜(ドッグファイトレーシングYAMAHA)が好スタート。南本宗一郎(アケノスピードYAMAHA)、梅田虎太郎(ファイヤーガレージ)が続き、3台のヤマハYZF-R25が好スタート。豊島は筑波選手権JP250クラスのウィナーですね。しかし、すぐに後方からポールシッター上原大輝(クラブハルクプロ)、田中敬秀(7CエムズホームMissionMovers=NTR)、笠井悠太(チームTEC2)らCBR300R勢が迫ってきます。ここ、マシンの性能差、特性差が現れますね。
ちなみにこのレースを観戦していた、自らもYZF-R25のオーナー、元世界GP250チャンピオン原田哲也さんがぽつり。
「今日はこのJP250をメインに見に来たんだ。俺もいま走ってるからね、トランポ用にハイエースだって買って、きのう納車だったんだよ(笑)。CBRとR25は速いとこ遅いとこが違うんだよね。R25は高回転の伸びがいいし、CBRは300ccだから低回転からトルクがドンと出る。ハンドリングのヒラヒラ感は、CBRの方が軽いよ。筑波だと、お互いの速いところがイーブン。もてぎだとR25の方が速いかもね」と、さすがの分析! その通り、インフィールドでCBRが速く、裏ストレート→最終コーナー→メインストレートではR25の方が速い。
やや2番手以下との差を広げていたR25豊島でしたが、レース中盤の第1ヘアピンでスリップダウン! ウェット路面で、アクセル開けるのがほんのちょっと早かったか! それでも、プライドワン製のエアバッグつきレザースーツからバッとエアバッグが広がって、豊島選手は再スタートして完走しました。すげぇな、エアバッグ!
代わってトップに立ったのはCBR田中。田中は筑波選手権の開幕戦で3位に入賞したライダー。ティーンエイジのライダーばかりのJP250クラスの中で、田中はおじさんの星・45歳です。ちなみにタイヤウォーマーでおなじみNTRの社長さんです! いつもお世話になってますw
しかし、その田中もトップ快走中に転倒を喫し、かわってトップに立ったのがCBR上原! 背後にR25南本がつけてファイトになりますが、なんどか位置を入れ替えながら、最終ラップに上原が逃げ切って優勝! ここも同着タイム差なし、写真判定での決着でした。
JP250 次戦は菅生大会です!
全日本のド迫力もいいけど、いまやJSB1000クラスの開催もない筑波サーキットだと、サイズ的にもスピードでも、JP250がちょうどいい感じはしますね! たまに600や1000で走ると、筑波サーキットってホント怖いもん。もちろん、それはボクがヘタなだけですけどね^^
全日本選手権併催のJP250は、次戦5月13-14日のスポーツランド菅生大会。今度はSUGOスペシャリストも出てくるでしょうし、いよいよ新型CBR250RRも出場してくるようです! SUGOではNinjaも速いし、R25にとってはホームコースだし、発売直後(ってことはレーシングマシンにモディファイ直後)のCBR250RRがどこまで戦うか、注目です! CBR300Rも引き続き参戦OKのようです!