WSSPに日本人ライダー3人そろい踏み!
この週末は世界スーパーバイク選手権(=WSBK)の第3戦、スペイン・アラゴン大会が行なわれています。ヨーロッパラウンドの開幕戦であり、世界スーパースポーツ選手権(=WSSP)では、日本人ライダー國川浩道がこの大会から参戦をスタート。これで、日本人ライダーは、大久保光、渡辺一樹、そして國川と、3人が参戦することになります。
ちなみに國川は、大久保と同じCIAランドロードインシュランスHONDAに所属し、ゼッケンは92番(これ…クニ、ってことかなw)。WSSPに3人の日本人ライダーって、おそらく歴史上初めてのことですね! これはすごい、もっともっと騒がねばw
金曜に行なわれたFP1はパトリック・ジェイコブセン(MVアグスタ※全戦まではヤコブセン、と表記していましたが、ジェイコブセンの方が近いので修正します※)が制しました。2番手にカイル・スミス(ホンダ)、そして3番手に大久保! 3番手は大久保の、文句なくキャリアハイ! 終盤には一時トップタイムもマークしましたね。いいぞいいぞ、本当にヒカリ「2年目」という経験を大きな武器にできていますね!
渡辺は17番手、國川は30番手につけました。午後には通り雨のせいでウェット路面となり、ロベルト・ロルフォ(MVアグスタ)がトップタイム! 雨でも晴れでも速いな、アグスタ。そして、なんと渡辺が5番手に上がり、大久保が7番手、國川はノータイムですね、雨で出走しなかったかな。
土曜のFP3は、風が強くて、ちょっと冷え込んだコンディションになったようです。この土曜午前は、WSSPにとってはFP2までに決めたセットの確認日というか、スーパーポールと決勝の準備をするFP3の日ですね。これでFP1とFP2の総合で決まるスーパーポール進出は、FP2でタイム更新できなかった分、FP1の順位で決まり、大久保も無事進出。これで大久保はフライアウェイのオーストラリア→タイに続き、開幕から3戦連続してスーパーポールに進出することになりました!
「FP1で3番手につけられたのは、僕のベストポジション、嬉しいですね! FP3に向けて少しバイクをセッティングして、レースではまた6位入賞以上を目指したいです」と大久保。
しかし、その大久保、スーパーポールでやらかしました。スーパーポールは、だいたい6周回くらいするんですが、さぁここからタイムを詰めよう、っていう4周目、タイヤ交換してピットアウトして、このレースから復帰するチャンピオン、ケナン・ソフォーグル(カワサキ)を追いかけていたんですが、転倒してしまうのです。これで、タイムは伸びず、8番手。それでも8番手っていいポジションなんですが、最後にひと伸びあれば、っていう8番手です。開幕戦の転倒みたいにケガしてなきゃいいんですが……転倒あとにはスタスタ歩いてたから平気……かな。
WSSP決勝、大久保はトップに絡める!…かな…
これでポールポジションはジェイコブセン。開幕戦に続いて2回目のポールですね。2番手にソフォーグルがつけました。大久保は3列目の真ん中8番手スタート、渡辺は7列目19番手、國川は10列目30番手からのスタートとなります。
日曜の決勝は大久保がトップ集団にからめるレースができるか、渡辺は前2戦のようにジワジワと追い上げて3戦連続トップ10に入れるか、そして國川はどこまでレース慣れできるか、に注目!
WSBKはレイが5戦5勝!
なお、土曜に行なわれたWSBKのレース1ですが、ここまで2戦4レース全勝しているジョナサン・レイ(カワサキ)が5勝目を挙げました!
レースは、ここアラゴンを得意とするポールシッター、チャズ・デイビス(ドゥカティ)が主導権を握るんですが、レイもずっと背後につけての一騎打ち。何度かレイがデイビスをかわしますが、これは様子見というか、再びかわされる前提での顔出しのような感じでした。レース中、ずっとデイビスの後方にいたレイは、たっぷりタイヤを温存していたように見えましたね。
そしてラスト2周、デイビスはロングストレート後のコーナーで転倒! このままレイが逃げ切って5勝目を挙げました。2位にマルコ・メランドリ(ドゥカティ)、3位にレイのチームメイト、トム・サイクス(カワサキ)が入りました。カワサキZX10RRは、レイだけ速い、ってわけじゃないのがスゴいね。サイクスもこれで4回目の表彰台で、ランキングもカワサキ1-2です!