WSSP、徹底ヒイキします(笑)

この週末は、タイ・チャーンサーキットで世界スーパーバイク選手権(=WSBK)の第2戦が行なわれています。開幕戦・オーストラリアから2週間、MotoGPがようやく開幕前テストの最終ラウンド・カタールテストを迎えている時に、早くも2戦目です。いペースですね。

今シーズンは、WSBK併催の世界スーパースポーツ選手権(=WSSP)に日本人ライダー、大久保光、渡辺一樹がフル参戦し、さらに第3戦から國川浩道が加わることで、一気に3人も登場! このため、レーシングオートバイではWSSPをややヒイキしていきますので、ご了承ください(笑)。

ここ、タイ・ブリラムにあるチャーンサーキットは、アジア選手権でもおなじみのサーキット。WSBKは2015年から開催されていて、WSBK開催の中では高速サーキットの部類ですね。1コーナーを過ぎてからのロングストレートからのハードブレーキングがパッシングポイントとなるコースです。

画像: 2戦連続でスーパーポール2に進出した大久保。2年目、もうトップ勢の仲間入りです!

2戦連続でスーパーポール2に進出した大久保。2年目、もうトップ勢の仲間入りです!

この土曜は、WSBKのレース1、それにWSSPのFP3とスーパーポール1/2が行なわれました。注目の日本人ライダー勢は、開幕戦のスーパーポールで転倒、鎖骨を骨折したのに、もう復活した大久保が、FP1で6番手タイムをマーク。シーズン前にプライベートテストで、ここチャーンサーキットを走行済みの渡辺は13番手。FP2では、大久保7番手、渡辺17番手、FP3では渡辺が13番手、大久保が16番手、となりましたが、金曜に行なわれたFP2までのリザルトが反映される総合結果では、大久保7番手、渡辺が19番手という結果となり、上位12番手までが直行できるスーパーポール2に、大久保が進出。渡辺はスーパーポール1で9番手となり、あすの決勝では21番グリッドからスタートすることになりました。
「FP3でようやく試せたセットアップで感触はかなり良くなったものの、まだまだタイムを失っている部分が大きく、予選では終盤のタイムを上げるタイミングでトラブルもあり追従出来ず、作戦的にもミスでした。決勝に向けてのペースは予選ほど悪くないので、かっちり追いあげます」(kazuki__26 渡辺一樹のツイッターより)

スーパーポール2に進出した大久保は、8番手でフィニッシュ。あすの決勝を3列目8番手グリッドからスタートすることになりました。スーパーポールの終盤は、チームメイトのクルーゼルの後ろにちょっとついていたんだけど、開幕戦のスーパーポールでの転倒がちょっと頭をよぎったかな(笑) ちなみに大久保は、セッション後のファンイベントで、ついに「PPAP」やってます(笑)。これ、youtubeで探すと出てきますよ、やるなぁひかり!

画像: レーシック手術して眼鏡をはずし、キンパツとなった大久保2017モデル。写真は本人のFaceBookより。

レーシック手術して眼鏡をはずし、キンパツとなった大久保2017モデル。写真は本人のFaceBookより。

WSSP ポールは光のチームメイト!

ポールポジションは、その大久保のチームメイト、CBR600RRをライディングするジュール・クルーゼル。開幕戦では、最終ラップの転倒に巻き込まれてリタイヤでしたが、やはり速さは持っていますね。2-3-4番手はヤマハYZF-R6勢で、2番手はチャランポン・ポラマイ! そう、全日本でもおなじみのチャランポンが、地元タイラウンドにワイルドカード参戦です。注目のヤマハWSSPファクトリーチームのルーカス・マヒアスをはさんで、相方のデチャ・クライサルトも4番手に入ってます。このタイランドヤマハ勢、明日の決勝の台風の目になりそうですね。

開幕戦ウィナーのパトリック・ヤコブセンは11番手。この超ロングストレートは、さすがに3気筒のMVアグスタじゃ苦しいかな。明日の決勝は、クルーゼルとタイヤマハのふたりがレースをリードしていくでしょう。大久保はどの位置でレースするか、そして渡辺の追い上げに期待したいです。

画像: ポールポジションはクルーゼル。WSSPポール表彰って、ひとりだけ呼ばれるんですね。WSBKはトップ3人。

ポールポジションはクルーゼル。WSSPポール表彰って、ひとりだけ呼ばれるんですね。WSBKはトップ3人。

WSBKは、やっぱりレイが強い強い!

画像: Ninja ZX-10RR速い速い! レイはこれで2戦3レース全勝!

Ninja ZX-10RR速い速い! レイはこれで2戦3レース全勝!

ちなみに、きょうレース1が行なわれたWSBKは、予選フロントローが、ポールポジションのジョナサン・レイ(カワサキ)-トム・サイクス(カワサキ)-マルコ・メランドリ(ドゥカティ)の3人で、4番手アレックス・ロウズ(ヤマハ)、5番手チャズ・デイビス(ドゥカティ)、6番手マイケル・Vd・マーク(ヤマハ)が2列目と、この6人が現在のWSBKのトップ6でしょう。

決勝レースでは、ホールショットを獲ったレイがトップをずっとキープし、序盤2番手につけていたメランドリを従えて走行。中盤に、そのメランドリを、チームメイトのデイビスがかわし、けれどその頃レイは独走態勢に持ち込んでしまう、いつもの展開。最終的に、レイ-デイビス-メランドリのトップ3で決まろうとした最終ラップの最終コーナーで、サイクスがメランドリをかわして3位入賞! レイ-デイビス-サイクスという見慣れた顔が表彰台に並びました! 4位のメランドリをはさんで、5位にマーク、6位にロウズのヤマハR1勢が入り、カワサキvsドゥカティのトップ争いに、ついにヤマハが食い込んできそうな展開になってまいりました!

画像: いつものメンツの表彰台。しかし4位メランドリ、5位マークと、今後がちょっと楽しみです。

いつものメンツの表彰台。しかし4位メランドリ、5位マークと、今後がちょっと楽しみです。

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