熱狂時代へのタイムマシン、それがレプリカヘルメット‼
世界最高峰のモトGPをはじめ、スーパーバイク世界選手権、全日本ロードレースなどなど、ロードレースが好きなライダーは今も昔も非常に多い。そしてレースファンはただレースを見ているだけではなく、レースを走るライダーに憧れを抱くようになる。圧倒的な速さを見せるチャンピオンやその宿命のライバル、老獪な大ベテラン、はたまた期待の新星まで…自分好みのライダーを応援するのは、オートバイに乗る者としてはごく自然な気持ちの現れだといえる。
そしてそんなファンとしての気持ちをアピールする手段として、最も一般的なのが自分がオートバイに乗るときに、その選手のレプリカヘルメットを使うということ。マルク・マルケス、ホルヘ・ロレンソ、中上貴晶などなど、現役のトップライダーたちのレプリカヘルメットを、ヘルメットメーカーが競い合うようにラインアップしているのは、それだけ各ライダーのファンが多く需要もあるということ。また、それぞれ趣向を凝らした美しいオリジナルカラーリングの魅力も見逃せないポイントだろう。
そしてそれは現役ライダーのファンだけでなく、レジェンドライダーたちのファンにも同じことがいえる。フレディ・スペンサー、ケニー・ロバーツ、ケビン・シュワンツ…彼らと同じカラーのヘルメットをかぶる間は、彼らが走る姿を固唾を飲んでテレビで見守っていたあの時代に帰り、彼らと共に味わった栄光の時を、涙を飲んだ瞬間を、再び体験することができる。レプリカヘルメットは、あの熱狂の時を思い起こすタイムマシンでもあるのだ。
写真/松川 忍
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