ツーリングをより快適に装備の充実を図る兄弟車
水冷V型4気筒エンジンを搭載する数少ないシリーズであるVFR。昨年末にはVFR1200シリーズ、VFR800シリーズ共に、生産終了の案内がホンダのホームページにもされており、ついに無くなるのか⁉ と思ったのも束の間、2017年に入りVFR800F、VFR800Xが早くも帰ってきた。洗練されたデザイン等は基本的に変更はないが、両車種共に各部の変更と、装備を追加している。
大人のスポーツバイクとして定評のあるVFR800Fは、左カウル部に定格36W(12V3A)までの、アクセサリーソケットを標準装備。純正オプション設定でアクセサリーソケットを継続するので、前モデルと同様に、シート下に増設することは可能だ。また、前後ホイールに、整備性の優れたL字エアバルブを採用している。
さらに、マフラーの内部構造を従来の3室構造から2室構造に変更した異形テーパー形状のマフラーを装着。出力向上とともにV型4気筒エンジンらしい歯切れの良い重厚な排気音を実現している。従来モデルよりも、マフラーをコンパクトにして車体中央に配置することで、マスの集中化に貢献し、快適な操縦性を実現している。これらの装備はVFR800Xでも同様だ。
さらに、VFR800Xでは、手動操作で5段階の調整が可能な可変タイプのアジャスタブルスクリーンを搭載。上下に54㎜の移動が可能で、ツーリング時には大活躍してくれることだろう。
マフラーはいずれも異形テーパー形状に!
前モデルと比べてコンパクトになった新型マフラー。マフラーの内部構造を、従来の3室構造から2室構造に変更し、出力向上はもちろんのこと、V型4気筒のエンジンらしい歯切れの良い重低音な排気音を実現している。
(写真/島村栄二、南 孝幸)