前回に続いてエクストリームライダーの屋比久さんを紹介。これまでのバイク歴や、今後のことについて聞いてみた。
今までに乗ったバイクは?
屋比久さんのバイク歴だが、16歳で原付免許を取得後、中型免許(当時・現在は普通自動二輪)、そして18歳で大型二輪免許を試験場にて一発(!)合格という、バイク乗りが通る基本路線を着実に歩んでいた(笑)
しかも……高校生のときは中古で購入したスズキ・GSX-R1100を学生服のままで乗りまわし、周囲から嫉妬と羨望のまなざしを受けていたとか(笑)。ちなみに友人たちからは一発で受かることはない!と断言されたそうだが、あっさり一発で合格したことで「オレも一発で受けようかなぁという人が増えました(苦笑)」という。
これまでに所有したバイクは30台以上! 現在プライベートで所有しているのはホンダ・CBR954RR。
これから先目指すところは?
ところで屋比久さんはライフワークにしていることがあるという。それは『安全運転と飲酒運転撲滅』だ。沖縄では飲酒運転で検挙される人の数も多く、日本でもワースト1(2015年で1695件・沖縄県警発表。全国平均567件の3倍)を記録するほど! 地元・沖縄は酒席が多いことでも知られる土地柄。そんな状況を少しでも改善しようと事あるごとに声を大にして飲酒撲滅を唱えているという。
さらに、スタントとは対極の関係だと思われる安全運転については「安全運転の延長にスタントがあるのです。運転を極めているから極限の技を駆使することができる、だからイベントでは転んだり、失敗したりということはまずありません!」 なるほど、「走る、曲がる、止まる」の究極にあるのがスタントというワケだ。
さらに続けて「運転を教えるのは高校などの学校を基準にまわりたい。免許を取る前だからこそ、安全運転は格好良いということを教えてあげたいです」とも。
そんな屋比久さんだが、スタントで心がけているのは「見に来てくれたお客さんを笑顔にすること」。前編でもお伝えしたが、プロとして活動していくきっかけともなったのが“協力している人も、みんなも笑顔にすること”だ。「スタントテクニックでどこまで喜ばせることができるか、それもライフワークのひとつです。それとこの競技はまだ見たことのない人が多い。だからもっと多くの人に知ってもらいたい。プロ野球やサッカー選手のようにメジャーなプロスポーツとして広く知られるようなればもっと良い」という。
ちなみに二輪のプロレーサーのようにサーキットを早く走るのは苦手といい「あんな所を高速で走るなんて……危なくて怖い(苦笑)」どうやら、本当に苦手のようだ。
屋比久さんのオフィシャルHPはこちら。直近のイベント参加日程なども確認できるので見かけたら声をかけてほしい。これからのさらなる活躍にも応援しよう!
まとめ:野里卓也