2レース制で行なわれる全日本ロードレースJSB1000クラス。鈴鹿ではそのレース1が終了し、中須賀克行(ヤマハファクトリー)が優勝! 見事、7回目のチャンピオンを5連覇で決めました。とりいそぎ、レース後の記者会見のコメントをお伝えします!
■中須賀克行 ヤマハファクトリーレーシング
レオンが来てみんな意識高かったよね、みんなレベルも高かったし。きょうは混戦になると思って、僕は緊張して硬くなってたけど、いいレースができました。レオンにスパッと抜かれて、チャンピオンはもちろん、このレースに勝ちたい!と思いましたね。レオンと僕では、速いところと遅いところが違ってたんで、チャンスは一度だけと思ったし、それを上手く生かせて前でゴールできました! 2位でもいいとか、いっこも思わなかった。全日本のレベルも低くないんだぞ、って証明したかったし、それはできたかな。僕にとっては久々のバトルだうったし、マシンの作り込みとか、一生懸命やってきたのが正しかったんだな、って確認できました。いやぁ、興奮したぁ! 自分はまだイケるな、と(笑)。いつもと違う展開になったから、すごく新鮮というか、楽しかった! レオンが速いのは知っていたし、チャンピオンを決めたのはもちろん、このレースに勝てたのがすごくうれしいです! 5連覇、誰もやっていないことだから、それを緊張感、プレッシャーだったけど、それを力に変えられたと思います!
■レオン・ハスラム チームグリーン
日本のロードレースはすごいレベルが高いと思った。4メーカーのバイクが出ているし、トップチームが履いているタイヤは、WSBKでもBSBでも経験できないものだし、そのバイクとタイヤを使いこなしている日本のライダーのレベルはすごいね。中須賀は速いね。速いだけじゃなくて、クリーンで上手い。レースの作り方も知っているし、さすが日本のチャンピオンだと思った。木曜から見ていて、バイクをしっかり作っているし、ずっとトップタイムだけを狙わないところもすごいと思った。抜き合いが楽しかったし、シケインで抜いたり抜かれたり、負けちゃったのは悔しいけど、クリーンで楽しかったよ。鈴鹿は8耐以来だけど、かなりスプリントとは違うよね。8耐の時はスピードを出すのはもちろん、計算して走らなきゃいけないし、バックマーカーの処理がすごく大事。気温も路面温度も違いすぎるから、タイヤの使い方も違うしね。特にこのレース1は8周だから、難しかったけど、全力で行けたよね。カワサキにとってもいいレースができたと思う。レース2は20周あるから、また違ったレースになると思う。トップグループの顔ぶれが同じでも、結果を逆転してみせるさ! BSBもWSBKカタールも走って、最後が日本てのは名誉なこと。8HもWSBKも忙しかったけど、日本に来られて光栄 カワサキの役に立てたと思う。
■渡辺一樹 チームグリーン
最低限、表彰台には上がれましたが、ふたりのバトルに加われなくて悔しいです。一発のタイムでアピールしたかったけど、決勝に合わせ込めて表彰台に上がることが重要だと考えて、それができたからの表彰台だと思います。レース2へのいいデータはとれました。ふたりのバトル見てて、世界で戦えるよう、しっかり加わりたい。自分ではイケると思ってる。